メッツ・キャニング 大谷翔平のヒット→舌出しニヤリは「見たよ」元同僚との対戦「いつだって楽しい」

[ 2025年6月5日 15:59 ]

ナ・リーグ   メッツ6―1ドジャース ( 2025年6月4日    ロサンゼルス )

ドジャース戦に先発したメッツ・キャニング(AP)
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 メッツのグリフィン・キャニング投手(29)が4日(日本時間5日)、敵地でのドジャース戦に先発。6回3安打無失点の好投で今季6勝目を挙げた。試合後は元同僚、大谷翔平投手(30)との対戦を振り返った。

 キャニングは制球良くドジャース打線に立ち向かい、6回まで四球はわずか1つ。散発3安打で本塁を踏ませなかった。試合後、強打の相手打線を封じた鍵を問われ「ただ、投球を実行する。1球1球にこだわらず、信頼してそこに戻る。序盤でリードを奪ってくれる攻撃は助けになった」と初回の3点の援護も大きかったと打線に感謝した。

 また、初球のストライクは23球中17球で「どんな相手でもそうだけど、この相手には特にね。だから、投球の組み合わせはかなり良かったと思う」と制球が良かったことから、配球も上手く組み立てたれたと振り返った。

 今季はここまで12試合に先発し6勝2敗、防御率2・90と好成績を残し、自己最多となった23年の7勝を上回るペースで白星を積み重ねている。キャニングは「長い1年だから、1日1日を大切にして、毎日が良くなるように努力し続ける。特に今夜は、スライダーをたくさん投げた。パヘスがショートゴロに倒れた打席の一つがそんな感じだった。スライダーの感触が良かった」とうなずいた。

 エンゼルス時代の同僚だった大谷とは3度対戦し、中飛、右前打、三振と3打数1安打。対戦を振り返り「いつだって楽しいよ。彼はいいライバルだよ。彼はタフな相手なんだ。でも、このピッチングは本当にクールな環境だった。ファンもそれに夢中だったし、とても楽しかった」と素晴らしい瞬間だったと笑顔。

 第2打席で大谷が右前打を放つと、一塁ベースへ走る間にキャニングに舌を出してニヤリと笑ったが「ああ、そうだね。見たよ。彼は強い打球を打ったから当然だよ(笑)」と少し悔しさもにじませつつ、かつてのチームメートとの対戦を心から楽しんだ様子。

 5回には3ボール1ストライクとなったが、最後は内角にチェンジアップを決めて見逃し三振に仕留め、リベンジに成功。「屈したくないんだ。彼は試合の序盤(第2打席)で速球をいいスイングで捉えた。素晴らしいバッターだ。だから、僕はスライダーに頼っていたんだけど、チェンジアップで彼に違うものを見せて勝負したんだ」と胸を張った。

 そして、「ニューヨークの試合で雨天中断になった時、彼に対する自分の投球を見た」と5月23日の前回とのドジャースとの対戦で1時間以上の雨天中断となった際に大谷との対戦を見返したといい「彼は本当にいいバッターだ。彼と対戦するときは、毎回ミックスアップ(配球を混ぜ合わせること)をしないと」と前回対戦の経験が生きたと振り返った。

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