菊池雄星6回途中3失点で2勝目ならず 6回に痛恨同点2ラン被弾 日本人6人目900奪三振も5四球響く

[ 2025年6月4日 10:07 ]

ア・リーグ   エンゼルス―レッドソックス ( 2025年6月3日    ボストン )

レッドソックス戦に先発したエンゼルス・菊池雄星(AP)
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 エンゼルスの菊池雄星投手(33)が3日(日本時間4日)、敵地でのレッドソックス戦に先発。6回に同点2ランを被弾するなど、5回0/3を8安打3失点、5四球で降板し、2勝目はお預けとなった。

 3―1で迎えた6回、先頭・ストーリーを四球で出すと、続くラファエラに高めに浮いたスライダ―を狙われ、フェンウェイパーク名物の「グリーンモンスター」を飛び越える特大の場外2ランを被弾。一振りで試合を振り出しに戻された。

 さらに続くウォンも四球で歩かせたところで2番手・バークに交代を告げられ降板となった。

 序盤から走者を背負う苦しい投球が続いた。初回は1死からディバースに左前打を許したが、次打者のレフスナイダーを96・5マイル(約155・3キロ)の低め直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。

 2回は1死からトロを四球で歩かせると、続くストーリーは空振り三振。ところが、2死からラファエラに真ん中に入ったスライダーを左中間に運ばれた。この打球でトロが生還を狙ったが、エンゼルス野手陣が素早い中継プレーを見せ、中堅手・アデルから遊撃手・ネトへとつなぎ、バックホームでトロをタッチアウト。味方の守備に助けられ、無失点で切り抜けた。

 味方打線が3点を先制した直後の3回裏、3連打で失点。なおも無死二、三塁でア・リーグ打点トップを走るディバースを迎えたが、97・1マイル(約156・3キロ)の高め直球で空振り三振。続くレフスナイダーを四球で歩かせ満塁としたもののゴンザレスを内角スライダーで空振り三振に仕留め2死までこぎ着けると、最後はトロを一ゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 4回も安打と四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、キャンベルを中飛、デュランを97・1マイル(約156・3キロ)の直球で空振り三振に仕留めると、左拳を握りしめてガッツポーズし雄叫びをあげた。この三振が日本人投手6人目となるメジャー通算900奪三振となった。

 5回も1死からレフスナイダーに左前打を許したが、後続を断った。5回まで毎回走者を出しながら1失点と粘っていたが、球数が90球を超えた6回についに捕まり、2勝目はつかめなかった。

 前回5月28日のヤンキース戦は中4日で5回4安打1失点と粘ったが、無援に泣き5敗目を喫した。今季ここまで12試合に登板し1勝5敗ながら、防御率は3・06。勝ち星こそ伸びていないものの、特に5月は6試合に投げて防御率1.89と好調だった。懸念材料として挙げられるのは、過去3試合で合計13四球と四球が増えていることだったが、この日も5四球と制球に課題を残した。

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