大谷翔平 延長10回無死二塁の第5打席は申告敬遠 場内大ブーイング フリーマンが意地のサヨナラ打

[ 2025年6月4日 14:11 ]

ナ・リーグ   ドジャース―メッツ ( 2025年6月3日    ロサンゼルス )

<ドジャース・メッツ>10回、サヨナラ勝ちで歓喜のドジャース・大谷(中央)(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が3日(日本時間4日)、本拠でのメッツ戦に「1番・DH」で先発出場。4打席安打なく迎えた第5打席は申告敬遠で歩かされ、場内は大ブーイングとなった。チームは延長10回1死一、二塁からフレディ・フリーマン内野手がサヨナラ打を放ち、連敗を2でストップ。ナ・リーグ西地区2位のパドレスが勝利したため、ドジャースは敗れれば4月27日以来37日ぶりの首位陥落の危機だったが、絶体絶命の状況で踏みとどまった。

 第4打席は1点を追う8回の先頭。メッツは元西武のギャレットが3番手としてマウンドに上がった。フルカウントからの6球目の99.9マイル(約160.8キロ)が足元を襲い、大谷が「あー!」と絶叫する場面があった。ベッツが中前打でつなぐと、フリーマンの打席で捕逸があり、二、三塁の好機を演出した。フリーマンは空振り三振、T・ヘルナンデスの三ゴロで三塁走者・大谷が三本間で挟まれて2死となった。最後はスミスが空振り三振に打ち取られ、好機を逃した。

 9回にマンシーが起死回生の同点ソロ。延長10回は左腕スコットが無失点に抑え、味方の攻撃につなげた。先頭の大谷は申告敬遠で歩かされ、場内から大ブーイングが起きた。ベッツは倒れたが、フリーマンが左越えのサヨナラ打を放ち、連敗を2で止めた。

 日本時間3日に巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが89歳で死去した。前日の試合前にはプライベートでも何度も会食し、今年3月の日本開幕戦で来日した際にも激励を受けた長嶋さんの訃報に接し、自身のインスタグラムで「心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。

 2日のメッツ戦ではお世話になった長嶋さんへ手向けのリーグトップタイ23号と一時同点とする犠飛を打ち上げる活躍を見せたが、チームは延長戦の末に惜敗して2連敗を喫した。

 5月は15発の大暴れで、月間本塁打数でエンゼルス時代の23年6月の自己記録、また球団記録にも並んだ。6月は月間MVPを2度獲得し、過去4年で3度、2桁本塁打をマークした得意な月だ。得意な6月に今季6度目の2戦連発とする24号を放ち、チームを勝利に導く活躍が期待される。

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