大谷翔平 長嶋さん追悼弾 公の場に姿を見せた最後の日も目の前で凱旋弾 白球に思い込める

[ 2025年6月4日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース3-4メッツ ( 2025年6月2日    ロサンゼルス )

大谷翔平のインスタグラム(@shoheiohtani)から

 ミスタープロ野球からミスター二刀流へ――。長嶋茂雄さんは今年3月15日、東京ドームを訪れ、巨人とのプレシーズンゲームに臨むドジャース・大谷翔平投手(30)を直接、激励。公の場に姿を見せたのはこれが最後だった。その試合でも日本凱旋弾を放った大谷は2日(日本時間3日)、メッツ戦で両リーグトップタイの右越え23号ソロ。3試合ぶりの一発は、長嶋さんへの追悼のアーチになった。

 惜別のアーチだ。天国の長嶋さんへ届けとばかりの右翼への特大弾。ドジャース・大谷は、見上げた打球から目を切って、何度もうなずいてから走り出した。

 2点を追う7回。右腕クラニックの初球を捉え、飛距離424フィート(約129・2メートル)、角度38度の大きな放物線を描いた。3試合ぶり、メジャートップタイの23号だった。3枚のツーショット写真に「心よりご冥福をお祈りいたします」と文字を添えた。試合開始約2時間30分前。長嶋さん死去のニュースが飛び込むと、70分後にインスタグラムを更新した。3月の東京シリーズの際に対面していたレジェンドの死を悼んで臨んだ一戦。チーム60試合で23発の球団最多記録をつくった。

 1点を追う9回1死一、三塁は、守護神ディアスから同点の左犠飛。延長戦の末敗れ連敗となったが、デーブ・ロバーツ監督は「確かにチームの後押しになった」と振り返る一打だった。 (小林 伊織)

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