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輪島功一氏の孫・磯谷大心 新人王決勝TKO負けでプロ初黒星「自分をコントロールできなかった」

[ 2022年11月3日 20:50 ]

プロボクシング東日本新人王決勝 ( 2022年11月3日    後楽園ホール )

<東日本新人王決勝戦 ウエルター級>4回、TKO負けでリングに倒れ込む磯谷 (撮影・光山 貴大)
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 デビューから4戦全KO勝ちでウエルター級決勝に進出した元世界スーパーウエルター級王者・輪島功一氏の孫、磯谷大心(21=輪島功一スポーツ)は元国体王者の松野晃汰(20=神奈川渥美)に4回53秒TKO負け。プロ初黒星を喫し、祖父に続く新人王はならなかった。右目下を青黒くはらし「悔しい。4回は(コーナーを)出て行く時ぐらいまでしか記憶がなくて、気づいたら倒れていた」と肩を落とした。

 松野がもっと前に出てくるとの想定は外れたものの、1回は終盤に右ストレートがヒットするなど好調で「この距離で戦える」と中間距離での打ち合いを続行。だが、2回からジャブやフックの被弾が増えて「倒さないと勝てない」と勝負に出た4回に右で倒され、大の字になった。「今までやってきた相手とレベルが違った。パンチを芯ではもらわないし、自分は慌てて力みが出た。まだ自分をコントロールできていないと思った」と振り返り、父・和広トレーナーも「いい感じで当たると、どうしても大振りになる。細かいところが勝負の分かれ目になった。今後の課題」と指摘した。

 輪島氏の二男で輪島功一スポーツジムの大千(ひろかず)会長や、父と同じく新人王にはなれなかったが、来年からは6回戦で戦う意向を示した。勝った松野からも「上でやりましょう」と声をかけられたという。「チャンピオンになるイメージは変わったけど、目標は変わらない」と傷ついた甘いマスクに決意を浮かべた。

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