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那須川天心がプロ8戦目で世界初挑戦へ 前哨戦クリアで無傷7連勝 これまでの戦いぶりは?

[ 2025年6月8日 21:59 ]

プロボクシング バンタム級ノンタイトル戦   WBC1位・WBA2位・WBO2位・IBF4位 那須川天心(帝拳)<10回戦>WBA6位 ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<バンタム級10回戦 那須川天心・ビクトル・・サンティリヤン>6R、飛び上がってのアッパーを放つ天心(撮影・長久保 豊)
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 キックボクシング界の“神童”那須川天心(26=帝拳)が「世界前哨戦」をクリアしてデビューから7連勝を飾り、今秋に見込まれる次戦で世界初挑戦することが確実になった。ボクシング転向からの歩みを振り返る。

 ▽転向表明 2023年1月15日、自身のSNSでプロボクサー転向を発表。「皆さんの期待を大きく超える準備してるので楽しみに待っていてください」

 ▽プロテスト 同年2月9日、後楽園ホールで6回戦デビュー可能なB級ライセンスを受験。報道陣約100人が集結。筆記試験は97点で、日本スーパーバンタム級1位の南出仁(セレス)とスパーリング3ラウンドを行い、即合格。「受験は高校以来なので凄く新鮮」

 ▽デビュー戦 同年4月8日、スーパーバンタム級6回戦(有明アリーナ)で日本バンタム級2位の与那覇勇気(真正)に3―0の判定勝ち。2回に右フックを引っかけてダウンを奪い、ジャッジ2人がフルマークの完勝。「これでボクサー那須川天心として見てくれると思うけど、どうですか?」

 ▽初KO 24年1月23日、プロ3戦目の8回戦(エディオンアリーナ大阪)で初のKO勝ち。WBAバンタム級14位ルイス・ロブレス(メキシコ)が3回終了後に脚の負傷で棄権してTKO勝利。「次はTを抜いてKOでいきたい」。同年7月20日、4戦目の10回戦(両国国技館)ではWBA4位ジョナサン・ロドリゲス(米国)から3回に左ストレートでダウンを奪いTKO勝ち。「KOできないって言った人、誰ですか?」

 ▽初のベルト 同年10月14日、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦(有明アリーナ)でジェルウィン・アシロ(フィリピン)から9回に左ボディーでダウンを奪い3―0の判定勝ち。バッティングで左目上から流血もプロ5戦目で初タイトルを獲得。リングサイドで観戦のWBO王者・武居由樹(大橋)に「勝ちましたよ、武居君」

 ▽元世界王者撃破 25年2月24日、ノンタイトル10回戦(有明アリーナ)で元WBOバンタム級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に3―0判定勝ち。6回にワンツーを浴びてあわやダウンの場面を踏みとどまり、多彩な右で試合を終始支配。「初めて効かされた。ハラハラしました?」

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