「やりきった」笑顔のゴールへ──クマリデパート優雨ナコ 迷い続けた2 年の先に選んだ卒業

[ 2025年6月1日 17:00 ]

【画像・写真1枚目】「もりのくまちゃん」で締めた9年――クマリデパート優雨ナコ 最後のアルバムに託した“クマリらしさ”(撮影・早桜ニコ)
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アイドルグループ「クマリデパート」で9年間活動してきたピンク担当・優雨ナコが、7月2日の卒業ライブをもってグループから巣立つ。やめたいと思ったことは一度もなかったという彼女が、2年の葛藤を経て出した「卒業」という答え。自分自身のタイミングで決めた最後のステージ。その裏にある「やりきった」という想いと、ファンや仲間への深い感謝とは──。(「推し面」取材班) 【関連記事】クマリデパート早桜ニコ「ニコの年に人生で2回目の大きな決断をしました」

「一言で言ったら、“やりきった”っていう気持ちが一番大きいです」

所属事務所の社長と相談を重ねながらも決断に踏み切れなかった2年間。「やる気がなくて辞めたいとかそういう理由ではなかったから、振り切れずに2年くらい経ったいま、タイミングが来た感じです」

悩んだのか悩んでないのか自分で分からないぐらい考えた。卒業のタイミングを模索していく中「グループとしてじゃなく、自分個人の人生として、納得できるゴールがここでした」

今年1月のワンマンライブ。アンコール前に卒業を発表した。それからアンコールで2曲を歌っている時の客席の光景が忘れられない。「優雨ナコ推しの皆さんの顔が号泣してくれて、それを見てめっちゃもらい泣きしました。あのステージに立ちたかったとかはもうないけど、ファンの皆さんに会えなくなるのは一番寂しいです。みんな幸せでいてほしいです」

ちょうど1カ月後のゴールに向けて「今は“ラストスパート”って感じです」。後悔のないように日々を全力で楽しんでいる。

優雨にとってメンバーはどういう存在なのだろうか。「家族ではないけれど、家族よりも絶対会っているし、家族より話す。友達かと言われたら、うーん、友達でもない。敵ではないから仲間。“大切な大切なチームの仲間たち”という言葉が一番しっくりきます」

卒業後のクマリデパートにも期待を込める。

「これからのクマリデパートは、ファンのみんなも、メンバーのみんなも、事務所のみんなも、楽しく理想的な活動をしてくれたら。笑顔を届け続けられる存在でいてほしいです」

かつて歯を見せて笑えなかったアイドルが、インタビューの最後を締めた言葉が「笑顔」。9年間、決して楽しいことばかりではなかった。それでも悔いなく走りきった今はファンの前で心からの笑顔を見せられるようになった。7月2日、Zepp DiverCity。優雨ナコは“アイドル人生のゴール”をとびきりの笑顔で締めくくる。

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