×

那須川天心「自分の中でも見つめ直していかないと…」“世界前哨戦”勝利も反省「試合で詰めの甘さが出る」

[ 2025年6月8日 21:31 ]

プロボクシング バンタム級ノンタイトル戦   WBC1位・WBA2位・WBO2位・IBF4位 那須川天心(帝拳)<10回戦>WBA6位 ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国) ( 2025年6月8日    東京・有明コロシアム )

<ダブル世界戦>声援に応える那須川(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 WBC世界バンタム級1位の那須川天心(26=帝拳)が世界前哨戦をクリアした。WBA世界同級6位のビクトル・サンティリャン(29=ドミニカ共和国)に判定勝利の完勝。デビューから7連勝で11月に計画される世界初挑戦への“テストマッチ”で結果を出した。

 「なかなかうまくいかないなと。いろんな幅をもっと見せられたかもと思うし、普通の7戦目だったら満足だったかもしれないけど 強い相手がたくさんいるんで、この勝ち方は自分の中でも見つめ直していかないといけない」。

 試合後の会見でも反省の言葉を並べた。

 華やかな緑のガウンを身にまとって世界前哨戦のリングに上がった那須川。試合では、1Rから右ジャブがさえていた。右ジャブを使いながら強烈な左パンチやコンビネーションにつなげていた。試合が動いたのは4R。足を止めて打ち合う場面が増える中で、偶然のバッティングで左まぶた付近から流血した。5R以降も接近戦の中で、強烈なコンビネーションを打ち込んで会場を沸かす場面もあった。6Rにはしゃがんだ状態から昇竜拳のようなジャンピング左アッパーでファンを魅了した。

 7R終了後にはセコンドから「世界は絶対に無理だからな。練習の半分も出てないぞ!」と喝を入れられる場面もあった。その後もうまくパンチをまとめて有利に試合を展開して、10ラウンドを戦い抜いた。99ー91が2人、100ー90のフルマークが1人の判定3―0の完勝でテストマッチをクリアした。

 試合後のリング上で「課題はいっぱいありますね」と反省を口にした。

 試合後の会見では、今後の課題について「圧倒して勝てれば…もう一歩先の景色を見たいのですが、もう一歩詰められなかった。試合で詰めの甘さが出る。自分のボクシングもうちょっと突き詰めていかなきゃな」と語った。

続きを表示

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

2025年6月8日のニュース