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王座統一の中谷潤人 次戦でスーパーバンタム転級濃厚 相手候補には尚弥を“苦しめた”カルデナスも浮上

[ 2025年6月9日 13:42 ]

<ダブル世界戦一夜明け会見>統一戦から一夜明け、記者会見に臨んだ中谷(撮影・島崎 忠彦)
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 プロボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M・T)が自身初の王座統一を成し遂げ、4度目の王座防衛成功から一夜明けた9日、都内のホテルで会見に臨んだ。

 中谷は8日、東京・有明コロシアムで行われた、前IBF同級王者・西田凌佑(28=六島)との王座統一戦に6回終了TO勝ちでベルトの統一に成功。事実上のバンタム級頂上決戦を制した。中谷はこの日、2本並んだベルトを前に「素直にうれしい。たくさん練習してきたので、それが形になって結果が出てよかった」と白い歯を見せた。

 来年5月にも東京ドーム決戦が内定する、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)は前夜、リングサイドで観戦。試合後には自身のXを更新し、「スーパーバンタム級戦線へようこそ こんな強い日本人がいたらワクワクしちゃうよな」と投稿。これには「井上選手は強いのでワクワクしてます」と対戦が待ち切れない様子。西田戦で見せた“超攻撃特化型”スタイルは「西田選手に対しての戦い方」と一試合限定だと明かし「あの戦いを井上選手相手にやるのはナンセンス。そこはしっかり仕上げます」と“頂上決戦”に向け気を引き締めた。

 気になるのは転級のタイミング。2団体の王座統一を果たしたバンタム級でやり残したことについては「(もう)いいかな、という感じは多少ある。そこまでベルトを守りたいという思いはない」とし「いろんな選択肢がある中で、スーパーバンタム級に行くことも強く思っている」と率直な思いも。来年5月の井上戦までに1、2試合同級で経験を積む構想を明かす。

 中谷をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は、転級初戦となった場合の次戦は「ランクが上の選手とやることになる」と明かすと、5月の米ラスベガス戦で、井上から2回に左フックでダウンを奪うなど大健闘したWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との対戦について「可能性はあります」と話した。

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