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堤聖也 壮絶ドローで初防衛!友人・比嘉と死闘のち抱擁「何とも言えない感情」

[ 2025年2月25日 04:35 ]

プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ   王者・堤聖也(角海老宝石)<判定引き分け>同級4位・比嘉大吾(志成) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

<WBA世界バンタム級 堤・比嘉>5回、ジャブを放つ堤 (撮影・藤山 由理)
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 長時間の熱い抱擁で健闘を称え合う姿は壮絶な激闘と2人の友情を物語っていた。「大吾、ありがとう。強かったよ」。堤は4回、比嘉の頭が当たって右目の上から出血。視界が悪い中で9回にはプロ初のダウンを喫したが、直後にカウンターの右ストレートでダウンを奪い返した。執念の初防衛にも20年10月と同じドロー決着に「何とも言えない感情」と笑顔はなかった。

 同学年の比嘉とは高校時代から仲が良く、昨年10月の世界王座獲得後も食事をともにするなど親交は深い。それでもリングに上がれば関係ない。引退を撤回して挑んできた友人に「比嘉大吾の最後の試合だと思っている」と引導を渡す覚悟で勝負に徹した。
 世界主要4団体の王座を日本人が占める同階級。今後は、井上拓真との再戦や日本人同士の統一戦も予想される。「今日の内容では“そんな器じゃねえだろ”と言われるので、文句言われないぐらい強くなりたい」。混戦の階級で頂点を目指していく。

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