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中谷潤人 モヒカンヘア、改造自転車…「不良っぽい優等生」から成熟

[ 2025年2月25日 06:15 ]

プロボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・中谷潤人(M.T)<12回戦>同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ) ( 2025年2月24日    東京・有明アリーナ )

<プライムビデオボクシング11>勝利し笑顔の中谷(撮影・島崎忠彦)
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 3階級制覇のWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が衝撃の4試合連続KOで3度目の防衛を飾った。無敗挑戦者のダビド・クエジャル(メキシコ)を2度倒して3回KO勝ち。プロデビューからの連勝を30に伸ばした。

 中谷はいつもにこにこと笑い、誰もが好印象を抱く好青年だ。ただ幼少期には生活指導を受けるなどやんちゃな一面もあった。ボクシングを始めた中学1年の頃、父・澄人さんの影響で「ビー・バップ・ハイスクール」など不良漫画に憧れた。登場キャラのようにモヒカンヘアのサイドにそり込みを入れ、眉毛を細く整えて登校し注意を受けた。後日、髪を全てそり上げてイメチェンを図るも再び校則違反と見なされ、自宅まで訪れた担任に生活指導を受けた。

 消防署への職場体験にはハンドルを高くした「カマキリハンドル」と呼ばれる改造自転車で参加。「暴走族みたいな旗も立てた」と顔を赤くし「やんちゃはしたけど、先生に反抗するタイプではなかった。不良っぽい優等生ですかね」と笑いながら振り返る。

 ただケンカとは無縁の学生生活もリング上ではケンカ腰。4回戦時代は相手を威嚇し、ゴングと同時に殴り合うこともあった。当時を「負けず嫌いな性格。最初はイケイケだった」と振り返る。それも30戦をこなした今は「感情的になることはほとんどなくなった」と、心身ともに成熟したことを自負する。
 愛らしい笑顔と衝撃KOを量産するリング上での勇ましさ。そのギャップがファンを魅了する。 

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