【リーグワン】山中亮平、神戸退団の理由は「新しいチャレンジをしたい」 契約延長オファーを固辞

[ 2025年6月5日 15:57 ]

山中亮平
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 ラグビー・リーグワン1部の神戸を今季限りで退団することになった元日本代表FB山中亮平(36)が5日、神戸市内のクラブハウスで報道陣の取材に対応した。

 前日に退団が発表され、大学卒業後から12年にわたって在籍したチームを離れることになった。その経緯を語った。

 「今季が3年契約の最終年で、神戸に残るという選択肢もあったし、契約(延長)もいただいていた。でも、シーズン始めから少し考えていて、気持ち的には新しいチャレンジをした方がいいのかなと。残り少ないラグビー人生。このまま神戸で終わるのがきれいなんだろうなとは思ったし、あと1、2年残って引退というのもいいかなと思ったけど、僕自身、きれいな人生は送ってきていない。チャレンジしたいなという気持ちが強くて。燃えるような、熱くなれるような何かにチャレンジできたらいいなと。シーズンを通して考えていて、迷ったけど、最終的にはそういう決断になりました」

 大阪出身の山中は東海大仰星高(現東海大大阪仰星高)から早大を経て加入。長くチームを支え、18―19年度のトップリーグ制覇にも貢献した。日本代表としてもキャップ30を誇り、19年と23年のW杯に出場。ただ、若手の台頭もあった今季は6試合の出場にとどまった。

 「神戸に残ってやれることもあると思うけど、自分だけのことを考えたら、面白くないなと。チームのことを考えれば、もしかしたら良くなかったのかもしれないけど、人生は一度きりだし、このまま終わったら面白くないなと。思い切ってラグビーに打ち込みたいし、後悔ないようにチャレンジしたい」

 神戸製鋼入社直後にはヒゲ育毛剤が原因となり、ドーピング検査で陽性反応が出た。2年間の資格停止処分を受け、ラグビー部を退部。プロ契約のため、常識的にはチームを離れなければいけなかったが、当時GM兼総監督だった亡き平尾誠二さんの計らいで、総務部の社員として会社に残してもらった。

 その恩は今も胸に秘め「自分が今、こうやってラグビーを続けていられるのも神戸製鋼と平尾さんのおかげ。平尾さんがいる時に優勝できれば一番良かったかな」と語る。神戸に対する感謝の思いを抱きながらも、新たな挑戦を決意した36歳。新天地で再び存在価値を示す。

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