“プロアマ大会”セガサミーカップ「長嶋茂雄メモリアル」開催へ 長嶋茂雄さん訃報から一夜

[ 2025年6月5日 04:30 ]

14年7月、優勝しトロフィーを掲げる石川遼(右)と長嶋茂雄さん
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 長嶋茂雄さんの訃報から一夜明けた4日、長嶋さん宅にセガサミーホールディングスの里見治会長(83)が弔問に訪れた。スポニチ本紙の取材に応じ、昨年まで男子ゴルフツアー「長嶋茂雄招待セガサミー・カップ」として開催した大会を今夏、メモリアル大会として開く意向を示した。

 里見氏は「また監督の名前を冠し、招待の部分を“メモリアル”としてやりたい」と話した。

 同大会は2005年に創設し、07年から長嶋さんを大会名誉会長に迎えて現在の大会名に変更。北海道千歳市のザ・ノースカントリーGCで行われ、長嶋さんは例年、里見氏のチャーター機で会場入り。18番グリーン脇の通称「長嶋テント」と呼ばれる観覧席からプレーを見守っていた、思い入れのある大会だ。

 一方、昨年12月に日本ゴルフツアー機構が発表した今季男子ツアーの日程からは外れている。今回はツアーでなく、里見氏は「プロアマ大会としてやりたい。7月に」と構想を明かした。国内ツアーの日程などから7月下旬が有力。長嶋さんをしのび、多くのレジェンド選手や著名人も参加する可能性がある。

 里見氏は長嶋さんと知人を介して知り合った。一緒に野球や競馬観戦をするなど、親交は30年以上。この日は男子プロゴルファーの青木功(82)とともに弔問し、次女三奈さん(57)らを励ました。里見氏は「晩年は心臓が止まってもおかしくない状況だったにもかかわらず体は動いていて、お医者さんから“凄い生命力”と言われた、と聞きました」と長嶋さんの最近の様子を明かした。約25分間の対面を終え「長くお付き合いいただいたことへの感謝を伝えました」と寂しそうに話した。

 ≪石川遼、握手覚えている≫石川遼(33=CASIO)が4日、茨城県内のゴルフ場で取材に応じ、長嶋さんとのエピソードを披露した。14年の長嶋茂雄招待セガサミー・カップで優勝した際、大会名誉会長を務めた長嶋さんに祝福され「左手で握手してもらった時の力強さは今でも覚えている。金曜日か土曜日にホールアウトした後“絶対いける”と声をかけてもらった記憶がある。常にポジティブな言葉ばかりだった」と感慨深げに話した。

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