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数少なめも早くも20センチ超 関東の主要河川で解禁 栃木・那珂川で1000人

[ 2025年6月2日 04:30 ]

気温の上がったお昼からエンジンのかかり始めた飯塚さん
Photo By スポニチ

 【2025アユ】さあシーズン開幕だ!関東地方の主要河川で1日、アユ釣りが解禁した。天然遡上(そじょう)が多いことで知られる栃木・那珂川の大田原市地区では、朝方の追いはイマイチだったが昼前から一転して好追いムード。早くも20センチ超が飛び出した。

 前日までの暴風雨こそ去ったが、那珂川上空には厚い雲が残る中でのスタート。栃木県大田原市と那珂川町などを管理する那珂川北部漁協によると小雨の中、例年並みの約1000人が訪れた。

 水温の低下で午前中のアユの追いは低調気味。競技会も行われる「町裏」エリアでは、多くの人が5匹以下だった。福島県白河市から地元の仲間8人で前夜入りした松島衛さん(67)は、午前10時までの2時間で4匹。「なかなか厳しい。昨夜は川岸でバーベキューの予定が中止。でも小雨なら釣りができるからいい」と解禁日のお祭りムードを楽しんだ。

 漁協によると午前9時の報告では、黒羽地区で20匹、黒磯地区で13匹が筆頭。例年より数は少なめの一方で“大物”が多いという。管内に放流した約44万匹のうち、10万匹が通常より大きい20グラム。加えて天然遡上が昨年より18日早い3月7日に確認された。大野太助組合長(74)は「天然は20センチ級。放流も15センチ級が多く、解禁時にしては大きい」。黒羽観光やな下流では、地元男性が20センチ超を引き抜いていた。

 正午前には、町裏で栃木県さくら市の飯塚聖人さん(31)の長竿が曲がった。「9時半まで1匹しか釣れずに車で休んでましたが、20分前に川に戻ったら立て続けに3匹。ここからです!」と、午後の巻き返しを誓っていた。(岩田 浩史)

 ▼桂川(山梨)
 人気河川だけあり本流・支流合わせて約2000人(漁協調べ)が集まった。本流の鳥沢地区に仲間17人と入川した相模原市の望月正巳さん(72=自営業)は、午前中だけで30匹と好調な滑り出し。猿橋公園前では正午までに80匹釣った猛者も。いずれもサイズは15~19センチで育ちは良好のようだ。

 ▼酒匂川(神奈川)
 前日の降雨で水位は20センチ高となったが、330人(同)が集った。好追いだったのは中流・松田地区で、正午前には10~19センチを20匹釣った人も出た。

 ▼稲生沢川(静岡)
 約40人が竿を出し、午前11時時点で10~19センチが平均15匹。最高で30匹釣った人もいた。天然遡上が多く、今後期待大。

 ▼安倍川・藁科川(同)
 両川に集まった釣り人は約100人。特に安倍川の西河内地区で追いが良く、午前11時の時点で23匹釣った人もいたが、全体的には低調なスタートとなった。
(スポニチAPC・諏訪本 修三)

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