×

和歌山県・日高川 友釣りシーズンが開幕し、若アユとの再会に至福の時

[ 2025年5月28日 05:30 ]

日高川は解禁早々も好釣果、魚影の濃さを実感させてくれた
Photo By 提供写真

 いよいよアユの友釣りシーズンが開幕する。今年は早期から、太平洋側と日本海側ともに天然遡上(そじょう)の朗報が届き、各河川で魚影が濃い状況が見られ大いに期待が高まっている。そんな中、今年も早期解禁の和歌山県・日高川で鮎匠会と京都SMCのメンバーたちと釣行。寒さとの闘いもあったが、好ポイントでは良型が盛期を思わせる追いで心を弾ませてくれた。自然豊かな川で、釣友たちと若アユとの再会に至福の時を過ごした。 (スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)

 地元の名手で鮎匠会の佐々木功作氏の案内により今月1日、メンバーたちとともに早期解禁の和歌山県・日高川支流の丹生ノ川(にゅうのかわ)三つ又口周辺で竿を出した。

 前日の下見では、上流から下流まで大小の群れアユや縄張りを持った野アユの姿が広く見られた。しかし、当日の早朝は低水温で厳しそうな状況のため、支流を選択して昼前から入川した。

 初期のセオリー通り水深が膝ぐらいで頭大程度の底石が点在する瀬のポイントに狙いを定めた。水通しの良い流れの中で茶褐色に輝く石を狙いオトリアユを導いた。止めて待つが反応がない。次の石に尾びれを振らせながら泳がせていると、水中で上流に走る魚影が目に入った。すると、目印が上流に走るアタリ。丸々と肥えて真っ黄色に輝く17センチの美アユがタモに納まった。

 野アユに交換して瀬を攻めると、次々に良型が見事な追いで応えてくれた。しかし5月の支流は、出来上がったアユ(縄張りを持ち闘争心のあるアユ)は多くなく、ビリアユ(出来上がったアユと対照的に未成魚のアユ)になってきた。そこでここは中締めとし下流の本流を目指した。

 場所ムラが極端に激しいため、川石の色を確認しながら、同様のポイントを探して入川、何とか夕まずめに良型を連発させることができ、この日は、13~18センチを26匹の釣果。佐々木氏たちも同数程度を掛け納竿した。

 翌日は雨となったが、釣れそうな状況で好ポイントを探して本流や支流、川中迂回(うかい)線を皆で楽しみ、私は4日間で13~18センチを62匹の釣果。前評判通りに魚影は濃いので今後は水温の上昇とともに良型が入れ掛かる素晴らしいシーズンとなることを確信した。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る