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底物狙って愛媛県愛南町・武者泊の磯へ イシダイの季節が到来しますよ~っ!!

[ 2025年3月19日 13:18 ]

橋口さんが釣り上げたイシダイ(右)とイシガキダイ(左)
Photo By 提供写真

 ようやく春らしい日和の日が見られるようになってきた。そこで高気圧に覆われた3月初旬、愛媛県愛南町・武者泊の磯へ底物を狙って釣行した。穏やかないい日和だったが海中はまだまだ冬の海。単発に当たってくるチャンスを拾いながらの釣りとなったが、イシダイが顔を見せてくれた。(スポニチAPC・木村 俊一)

 早朝に武者泊港から出船。沖の磯・ヤッカンの前で場所決めのジャンケン。私は同行の橋口次男さんとヤッカンのヒナダンへ渡ることになった。この磯は底物の実績が高い磯。

 用意した餌は冷凍の赤貝とガンガゼウニ。橋口さんがナダレ向きのワンド。私は正面を狙う。赤貝の餌をつけてやってみる。まだ全然底物狙いの釣り人が入っていないので、22~25メートルの深いタナを狙ってみることにする。ほどなくして竿先が動く。ただ、力強い石物の前アタリではない。

 食い込むまで待ち合わせてみる。軽い手応えで食ってきたのは、オレンジ色が美しい30センチ級のアカハタ。おいしい魚なのでキープする。その後もアカハタが3連発。ウニもマキ餌変わりにハサミでバリバリ傷を入れてから餌打ちする。ウニのエキスは赤貝に負けず劣らずの集魚力がある。

 この後、押さえ込まれた竿先が戻らないアタリ。そのままリールを巻き取ると、40センチのオオモンハタだった。

 潮が干潮を迎えて、満ち潮が緩やかに動き出したタイミングで、ワンドを狙っていた橋口さんに石物のアタリ。浮かせたのは37センチのイシガキダイだった。同じポイントを狙ってまた竿を曲げる。海面近くまで浮かせた魚を見て「イシダイだ」と橋口さん。これは42センチだった。この後ウニの芯を2個刺しにして投入した私の竿に45センチのイラが食ってきた。

 天気が持てば2日間やる予定を立てていて低気圧が接近してきているが、やれそうな状況だったので翌日も沖の磯を狙う。釣り場は餌打ちをしているヒナダンだ。釣り始めて1時間も経過しないうちに橋口さんが「イシダイやで」と竿を曲げる。タナは昨日と同じ22メートルの深場だ。ワンドの中を左右に走りながらイシダイが浮いてくる。海面まで浮かせたところで竿先を絞り込んで抜き上げる。44センチのイシダイだった。

 「餌が効いてきたのかも」と橋口さんは同じポイントを狙うがアタリが続かない。ハシリの時期なので、単発的なアタリを大事に食わせていく釣りとなった。私も1度いいアタリがあったが釣果には結びつかなかった。しかし、今回は石物の顔が見られないかもと不安を抱いての釣行だったが、本命の登場にシーズン到来を実感させられる釣行となった。武者泊はしばらく大型のイシダイも姿を見せてくれそうだ。

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