「頑張るふりの自分」がそこにいた――Palette Parade山﨑悠楓が「あくび」に重ねた心の葛藤【連載第5回】

[ 2025年4月1日 11:00 ]

【画像・写真1枚目】「頑張るふりの自分」がそこにいた――Palette Parade山﨑悠楓が「あくび」に重ねた心の葛藤【連載第5回】(撮影・白川千尋)
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  7人組女性アイドルグループ「Palette Parade」(パレパレ)が、4月12日に沖縄から全国6都市を巡る全国ツアーを開催する。今月25日には結成4年で初めてのアルバム「CHEER」をリリースし勢いを増す7人。パレパレ初心者・古参それぞれに聴いてほしい曲やツアーへの意気込み、東京で見頃を迎えた桜にまつわる話を聞いた。第5回は山﨑悠楓(ゆうか)が登場する。(「推し面」取材班) 【関連記事】「数多ある奇跡のなかで…」 葵うた真っ直ぐな想いをラストサビに込めて  【特集】Palette Paradeってどんなグループ?

 ――山﨑さんにとってパレパレ加入後、初めてのCD作品である「CHEER」ですが、どのようなアルバムになっていますか?

 山﨑「このアルバムは、誰かの背中を押してくれる、寄り添える、居場所になるアルバムになっていると思います。私自身、アイドルが初めてで、今1年目なんですけど、こんな短期間でアルバムを出させていただけたのは皆のサポートなしではできなかったことです。だからこそ、私たちからも背中を押せる、応援できる、そんなアルバムにしたいと思っています」

 ――その中でも収録曲の「パレパレコーシンちゅう!」はMVも公開されたばかりです。メンバー紹介ソングになっていますが、山﨑さんの推しポイントを教えてください。

 山﨑「私はパレパレの中で “オタク担当”と言われてるんです。メンバーの中野小陽ちゃんが大好きだったり、メンバーの良さをSNSにつぶさにアップしたりしていたことから、ファンの方からそう呼ばれるようになりました。何かに夢中になっていることや、推しのことについて話しているとき、ついつい早口になってしまうことありませんか?

 私のパートは自分のそんな一面が表現されていて、本当にテンポが速くて、ラップみたくなっているんです。歌詞の中には私の魅力がぎゅっと詰まっていて、料理が得意なことや“姫”“嫁”と呼ばれていることも盛り込まれています。また“てゆうかパレパレが好き”という自分のキャッチフレーズも使われているので、ぜひ注目して聞いてほしいです。聞き取りにくいかもしれませんが、舞台経験で滑舌は鍛えたので、頑張って届けたいです」

 ――ライブで歌うのは大変?

 山﨑「すごく大変です。速さについていくのも難しいですし、ピッチがずれてしまうこともあります。他のメンバーのパートだと次のメンバーのパートに移るまでの間があるんですが、私から髙橋來都葉のパートに移るまでの間はあまりないので、結構そこのつなぎが苦戦しています。でもうまくいった時は本当に嬉しいですし、もっと頑張りたいと思います」

 ――この曲を作る際に、自分の特徴を作詞家や作曲家にどのように伝えましたか?

 山﨑「はい、しっかり伝えました。ミーティングの時に自分の特徴を箇条書きにして持参し、全てお話ししました。こう見えて、真面目な部分があるので(笑)笑うと目がオタマジャクシみたいになることも伝えたら、作詞家さんがうまく取り入れてくれました」

 ――アルバム収録曲の中で、パレパレ初心者におすすめの曲は?

 山﨑「やっぱり1曲目の『起きて笑おう果報者』ですね。パレパレといえばこの曲!というくらい盛り上がる曲です。こちらがイチ推しですが、アルバムタイトルが『CHEER』なので、応援ソングとして『フレフレ』もおすすめです。デビュー前のハードスケジュールで何度も背中を押してくれた曲なので、ぜひ聴いてもらいたいです」

 ――コアなファンに聴いてほしい曲は?

 山﨑「『あくび』です。1番好きな曲なんです。この曲はパレパレとして過ごしてきた8カ月ぐらいの中で感じたことが歌詞に詰まっています。自分そのものを表しているなって。

 ずっと応援し続けてくれている方の中にも、時に『このままでいいのかな』『パレパレを応援し続けていいのかな』って不安になることがあるかもしれません。そんな気持ちになってしまった時に、この曲を聴いて『このままパレパレを応援し続けて大丈夫なんだ』って思ってもらえるような曲です」

 ――「あくび」は3月22日の「パレチャレ4」で初披露しました。実際に歌ってみていかがですか?

 山﨑「歌割りは大人の方が振り分けてくださるんですけど、『なんでこんなに自分にピッタリなんだろう』って思うことが多くて。例えば、2番の冒頭を私が歌わせていただいてる部分があるんです。そこが♪何から手をつけていいのかわからなくなって ニコニコして 頑張るふり 指示待ち人間―っていう歌詞で。普段からニコニコしてることが多いし、笑顔が自分の良さでもあるんですけど、実はまだまだ頑張れる余力があるのに、ただ頑張ってるように見せてるだけなのかもしれない…とか、そういう部分も自分に重なるなって感じて。『指示待ち人間』も上の人や大人からの指示を待ってるだけなのかもしれないなって思うと、本当に自分そのものだなって感じました」

 ――東京では桜が見頃を迎えました。桜にまつわる思い出を教えてください。

 山﨑「地元の静岡にいた頃は毎年家族と行くのが恒例です。家の近くに桜のきれいな場所がいくつもあって、家族で散歩しながらお菓子を買って別の場所に移動して…というのが春の楽しみです。人もいない穴場でみんなで写真撮ったり、桜を堪能しています」

 ――東京と静岡で見る桜の違いは?

 山﨑「東京の桜は都会的で主張が強い感じがします。桜が都会の顔つきをしてます(笑)静岡の桜はふわぁとしていて、静かな丘で育ったよって感じます。どちらもそれぞれ良さがありますね」

 ――4月から全国ツアーが始まります。楽しみにしていることは?

 山﨑「昨年は加入してデビュー翌日からツアーを回りました。右も左も分からないまま福岡に飛んだので心に余裕がありませんでした。今回は最初からツアーに参加できるので、心に余裕が出てきました。沖縄や広島は人生で初めて訪れるので特に楽しみですし、静岡と同じ東海圏の名古屋でもライブができるのが嬉しいです。品川ステラボールという大きな会場でのファイナルも含め、どの都市もワクワクしています」

 ――このツアーで見せたい姿、意気込みを教えてください。

 山﨑「どの都市でも『私たちはみんなのそばにいるからね』という気持ちを伝えられるようなライブにしたいです!」

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