NHKメディア総局長 収録中止の「ザ少年倶楽部」の今後について言及「あくまでも抜本的な見直し」

[ 2023年10月18日 15:31 ]

東京・渋谷のNHK社屋
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 NHKの山名啓雄メディア総局長が18日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、旧ジャニーズJr.など多くの旧ジャニーズ事務所所属のタレントが多く出演し、16日の公開収録が中止となった同局の音楽番組「ザ少年倶楽部」についてコメントした。

 山名総局長は「番組の内容やタイトルの変更も含めて抜本的な見直しを行っているところ。それが整い次第ということなので、それ(収録の再開など)がいつになるかっていうのは明確に申し上げることはできない」と説明。これまで同番組については「さまざまなご意見をいただいた」としつつ「(前回は)番組の内容を含めて検討すると申し上げたが、今回はさらに番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを行いたいということで検討しているということ」とした。

 現状について「抜本的な見直しができて、収録は再開する」と言及。「番組の打ち切りも選択肢になるのか?」の質問も飛んだが、「打ち切りを含むということではなく、あくまでも抜本的な見直し」と話した。

 番組を巡っては、今月9日にはNHKが「ニュース7」で同局内で、2002年秋ごろに番組の出演希望者がジャニー氏からNHK放送センター内の男性用トイレで複数回にわたり性被害に遭ったとする30代男性の証言を報道。同局は「証言を重く受け止めている。看過できない問題」とし、「番組の内容やタイトルの変更を含めて抜本的な見直しを検討している」とコメント。この日、「10月16日までに十分な見直しに至らないと判断したため」と中止を決定した。

 番組の証言について、山名総局長は「深刻な性被害を受けられたという男性の証言に関しては、重く受け止めている」と受け止めつつも「ただ、そのことはそのこと」とも説明。収録中止と報道の因果関係については「番組の内容やタイトルの抜本的などういうふうに見直していくのかをしっかり行っていくために、番組収録を中止させていただいた。因果関係という話ではなく、これまでもさまざまなご意見とかNHKの対応をしてきたが、その一連の対応の中でした」と話すにとどめた。

 関係者は10月分はデビュー組が出演する「ザ少年倶楽部プレミアム」を含め予定通り放送。11月放送分については「何も決まっていない」とし、放送終了についても「何も言えることがありません」と語るにとどめていた。

 同番組は2000年4月にスタートし、Jr.の登竜門的存在となっていた。現在はBSプレミアム、BS4Kで金曜午後6時から放送し、日曜夜などに再放送もされている。公開収録は16日、東京・渋谷のNHKホールで開催予定だった。同局やファンクラブによる公募により集まった2600人が観覧し、11月10日と17日放送分を収録予定だった。振り替え実施はない。

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