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尚弥の“憧れ”バレラ氏「井上は全てを持ったボクサー。エスピノサと戦ったら面白い」

[ 2025年5月6日 05:45 ]

プロボクシング 世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ   統一王者 井上尚弥(大橋)<12回戦>WBA同級1位 ラモン・カルデナス(米国) ( 2025年5月4日    米ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ )

スーパーバンタム級4団体防衛を果たした井上尚弥(AP)
Photo By AP

 モンスターはどこまで歴史をつくり続けることができるのか?2人のレジェンドボクサーがスポニチの単独取材に応じ、井上の今後を予想した。2度の激闘を繰り広げた元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(42=フィリピン)は、井上が最終目標とするフェザー級より上の階級挑戦には否定的。元3階級制覇王者アントニオ・バレラ氏(51)は自身が手がけるWBO世界フェザー級王者ラファエル・エスピノサ(31=メキシコ)との激突を期待した。

 【バレラ氏に聞く】
 ――井上の印象は?
 「(日本語で)イノウエ、イチバン!」

 ――ボクサーとしてどういった部分が印象に残る?
 「昔ながらのメキシコ人ボクサーのように、常にアグレッシブなのが素晴らしい。メキシカンらしさを持っている王者だ」

 ――その井上から憧れの選手として名を挙げられた。
 「いや、今の彼は私のアイドルだ。彼が私のことを知っていてくれて、私のスタイルを好きだというのは、たとえお世辞だったとしてもうれしかった」

 ――パウンド・フォー・パウンドで井上は何位だと思うか?
 「世間で言われている通り、井上とウシクのどちらかが1位と2位だと思う。(日本語で)イチ、ニだ」

 ――さらに大きな存在になるためには何が必要か?
 「井上は現時点で全てを持ったボクサー。ベストの中のベストと呼べる選手だ。ただ、今後、私がサポートしている“ディビノ(エスピノサ)”と戦ったら面白いとは思う。その試合は多くの人が望んでいるし、エル・ディビノ(神)とは1階級しか離れていない」

 ――勝敗予想は?
 「私の心は友人であるエスピノサとともにある。ただ、スポーツなので結果は分からない」

 ◇アントニオ・バレラ 1974年1月17日生まれ、メキシコ出身の51歳。15歳でプロデビュー。スーパーバンタム、フェザー、スーパーフェザーで世界3階級制覇。童顔の暗殺者の愛称で親しまれ、01年4月にはフェザー級で無敗王者だったナジーム・ハメド(英国)に判定勝ち。75戦67勝(44KO)7敗1無効試合。身長1メートル68。

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