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但馬ミツロ再起2連勝肉体改造効果でスピードで圧倒 「目指しているのは世界」日本の重量級引っ張る覚悟も

[ 2025年3月30日 23:28 ]

ボクシング ヘビー級6回戦   但馬ブランドン・ミツロ(亀田)《KO4回40秒》ギジェルモ・カサス(メキシコ) ( 2025年3月30日    愛知県国際展示場 )

<但馬ミツロ×ギジェルモ・カサス>2R、カサス(左)にアッパーを決める但馬ミツロ(撮影・椎名 航)
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 前日本ヘビー級王者で東洋太平洋同級8位の但馬ミツロ(30=亀田)が4回KO勝ちし、再起2連勝を飾った。自身より重いカサス(メキシコ)相手に2回、強烈なワンツーを打ち込むなどスピードと手数で圧倒。4回には右ストレートから左右のボディーにつなげダウンを奪取。相手はマウスピースを吐き出し、レフェリーが10カウントを数え上げた。

 コーナーポストに上がって喜びを爆発させた但馬は「今までの試合はいかに早く倒すかや、どうやって1回で終わらせるかを考えてやっていた。今回は今後のキャリアを見据えて、ジャブでつくって弱らせてから仕留めるプランがうまくいった」と自画自賛だった。

 22年4月のデビュー戦から10連勝を飾るも、昨年3月にブリッジャー級に相当する224ポンド(101・6キロ)契約8回戦でWBC世界ブリッジャー級29位のアレクサンドル・ジュル(ルーマニア)にダウンを奪われるなど、判定0―3で敗れプロ初黒星。以降は増量で一時は127キロに達した体の肉体改造に着手。フィジカルトレーニングやランニングで“動ける体”を作り上げている。「1年前に愛知県で初めて負けて、そこからたくさんのことが変わった。負けてからの1年で少しは成長できたと思っている」と手応えを口にする。

 今夏にもブリッジャー級での挑戦を視野に入れる。「目指しているのは世界の舞台。日本の軽量級は世界一だが重量級は未開拓の国。僕がパイオニアとなって引っ張っていくためにもっともっと強くならないといけない」と決意を込め「世界のトップに相手してもらえるような選手になって、重量級の魅力を伝えながら成長してきたい」と野望を口にした。

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