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【一問一答】重岡優大「相手は強かった。完敗」今後はライトフライ級へ「上げるしかないね」

[ 2025年3月30日 21:13 ]

プロボクシングWBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   ○王者 メルビン・ジェルサエム(フィリピン)<判定3―0>同級1位 重岡優大(ワタナベ)● ( 2025年3月30日    愛知県国際展示場 )

<WBCミニマム級タイトルマッチ 重岡優大×メルビン・ジェルサエム>判定で敗れ、亀田ファウンダー(右)から声を掛けられる重岡優大(撮影・椎名 航)
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 前WBC世界ミニマム級王者で現同級1位の重岡優大(27=ワタナベ)が王者メルビン・ジェルサエム(31=フィリピン)に0―3で判定負けして王座返り咲きに失敗した。採点は109―119、112―116、110―118だった。昨年3月31日、ジェルサレムに2度のダウンを奪われて判定負けし、王座から陥落。1年ぶりの再戦だったが、前回も苦しめられたジェルサレムの“見えない右”を序盤から何度も被弾して主導権を握れなかった。

 試合後の重岡優との一問一答は以下のとおり。

 ――ジェルサエムの右はずっと対策してきたと思うが。
 「見えないことはなかったし、最初の1、2ラウンド目でこんなもんか、と正直いけるって思ったが、一発もらったら、その一発の破壊力がやばかった。その一発でもう完全に二重になって、これもう眼窩(がんか)底だなと分かって、そこで全部終わったっす」

 ――視界は。
 「ずっと二重っすね。パンチが見えないというより、どこにいるか分かんない感じ。俺のパンチも当てられる気がしなかった」

 ――残り10ラウンドは不完全燃焼。
 「諦めてはなかったっす。諦めなかったのが、唯一俺の成長できたところかな。負けてたまるものか、って思ってた。最後まで」

 ――相手が見えづらい中での手段は?
 「8ラウンド目ぐらいからブロックリターンに切り替えて、距離は縮まると思った。正直、見えてなくても一発当たれば何とか隙ができるかなとか思ったけど、無理でした」

 ――今後は?
 「もう上げるしかないね。上げようかな。引退はどうせしないっしょ。でも何か、この間より悔しくないっていうのが悔しい。何だろう、この感じ」

 ――相手は強かったか。
 「強かった。完敗」

 ――作戦は。
 「ガードを上げて、外取りながらジャブ出して、俺ができなかったことを克服して、1、2ランド目は良いスタートを切れたかなと思ったんだけど」

 ――(弟の)銀次朗へ。
 「ごめんな。とも思わないくらい無。それが何か悔しい。悔しいのか悔しくないのかも。正直ここまでボコられたら」

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