東洋太平洋王者・栗原がまさかの初回TKO負け 一時は天心相手候補に浮上も「もうないんじゃないですか」
プロボクシング東洋太平洋バンタム級王座統一戦12回戦 ケネス・ラバー(フィリピン)《TKO1回2分33秒》栗原慶太(一力) ( 2025年3月24日 後楽園ホール )

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東洋太平洋バンタム級王者・栗原慶太(32=一力)が同暫定王者ケネス・ラバー(23=フィリピン)との王座統一戦で2度のダウンを奪われるなど初回TKO負けを喫し、王座から陥落した。
喜びを爆発させる新王者を前に、栗原はぼう然と立ち尽くすしかなかった。まさかの結末に「自分が弱かっただけ。仕方がないと思える試合。見に来てくれた人に申し訳ない気持ちだし、ただただ悔しい」と肩を落とした。
初回からエンジン全開のラバーに対応しきれなかった。鋭い踏み込みから放たれる左ストレートに対応できず「距離感をつかむ前に終わってしまった」と強烈な左からの左フックでダウンを奪われると、再び連打から左ストレートを浴びて2度目のダウン。再開後も強烈な左を浴びたところでレフェリーが割って入り、試合をストップした。ダウンシーンには「両方ともダメージはなかった」と気丈に振る舞ったが、最後まで23歳の勢いを止めることはできなかった。
かつてWBOアジア・パシフィック同級王者・那須川天心(26=帝拳)の相手候補にも浮上した栗原だが「(対戦することは)もうないんじゃないですかね。僕はこれで相当落ちたし、それを認めなければいけない試合。自分が勝者でありたかったが、負けてしまったので、ここから一つ一つやっていくしかない」と現実を受け止め、「今はやり返してやりたい気持ちが強い」と再出発を誓った。
一方で新王者となったラバーは「予想外の展開だった。様子を見ようと思ったがいいパンチが当たったのでいけると思った」と初回TKO勝ちに喜びを爆発させた。
IBF同級12位に位置し、同郷のレジェンドで元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の再来とも言われる新星は「ジュント・ナカタニ(WBC王者)!あとはニシダ(IBF王者)」とバンタム級を占める日本人世界王者との対戦を熱望。WBO―AP王者の那須川との対戦には「テンシン?彼はノー・ベルトだ!」と世界のベルトのみを狙う意向を強調した。
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