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清水聡&阿部麗也“サバイバル戦”計量パス 清水は再起へ「悔い残らないよう」 阿部は日本王座挑戦も視野

[ 2025年3月24日 17:43 ]

プロボクシングフェザー級10回戦   東京・後楽園ホール ( 2025年3月24日    清水聡(大橋)《10回戦》阿部麗也(KG大和) )

前日計量をパスした清水(左)と阿部
Photo By スポニチ

 フェザー級10回戦の前日計量が24日、都内で行われ、元東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者・清水聡(39=大橋、13戦11勝10KO2敗)とWBA世界フェザー級10位・阿部麗也(31=KG大和、31戦26勝10KO4敗1分け)はともにリミットを100グラム下回る57・0キロで一発クリアした。

 世界挑戦経験者同士が生き残りを懸けた“サバイバルマッチ”に挑む。12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水は「早めに減量を始めていたので、疲れも感じることなく体重も落とせた。今までで一番いいコンディション」と好調をアピールした。

 23年7月にWBO世界フェザー級タイトルマッチで前王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)に5回1分8秒TKO負けを喫して以来、約1年8カ月ぶりのリング。敗戦以降は構えやステップを微調整しながら調整を続けてきた。アマチュア時代に所属していた自衛隊体育学校への出稽古も行い「アマチュア選手はスピードが速いので目を慣らすために。体力も大事だが、速さも取り入れていければ」と再起戦へ力を込めた。

 ラミレス戦後は引退を示唆。次戦以降についてこの日は「終わってからどうなるか考えたい。内容次第でもあると思うので」と多くは語らなかったが、世界再挑戦へ「(阿部戦は)自分への挑戦。いつも一緒だが、悔いが残らないようにやるだけ。自分のベストな動きをすることが一番」と自らに言い聞かせるように話した。

 対する阿部は世界初挑戦となった昨年3月に米ニューヨーク州ベローナで前王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に8回TKOで敗れてからの再起2戦目。次戦に向けては日本フェザー級10位の原田海舟(24=ミツキ)ら左構えの選手と実戦練習をこなし、「スパーリングもコンスタントにこなせて、けがなく体重をつれた」と充実の表情。対面した清水については「特に何も感じなかった。大きいとも思わなかった」と語った。

 この日メインで出場予定だった前日本フェザー級王者・松本圭佑(25=大橋)がこの日早朝、減量中にけいれんを起こし病院に搬送された。計量失格となり、同王座ははく奪となる見込み。同級3位に位置する阿部は「世界のチャンスが来ない場合は、そっちも狙う可能性はある」と日本王座挑戦を視野に入れていることを明かしながら「まずは明日勝たないと始まらないので、明日に全集中する。ここでしっかり勝って“やっぱり阿部さんだな”と思わせたい」と気合十分に話した。

 興行はLeminoで無料生配信される。

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