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東洋太平洋王座挑戦の横山葵海に 所属ジム会長が国内最速4戦目での世界獲り指令 畑山隆則氏からは金言も

[ 2025年3月21日 16:02 ]

プロボクシング東洋太平洋スーパーフライ級タイトルマッチ   王者ジーメル・マグラモ《12回戦》同級4位・横山葵海 ( 2025年3月29日    愛知県国際展示場 )

横山(右)に“金言”を送った畑山氏
Photo By スポニチ

 東洋太平洋スーパーフライ級4位・横山葵海(23=ワタナベ、2勝1KO)が21日、都内の所属ジムで同級王者ジーメル・マグラモ(30=フィリピン、30勝23KO4敗)戦に向けた練習を公開した。

 プロ3戦目で東洋太平洋王座獲得となれば、WBA世界スーパーフェザー級4位・堤駿斗(25=志成)と並ぶ国内最速タイ記録。シャドーボクシングとミット打ちを披露した横山は「記録のことは一切考えず、試合に向かってやるだけ」と平常心を強調し「マグラモ選手は攻撃も守備もうまい。厳しい試合になるが、やってきたことを全て出して勝ちにいきたい」と拳を握った。

 次戦に向けては先月下旬から、元世界2階級制覇王者の京口紘人(31=ワタナベ)らとメキシコ・グアダラハラで約2週間の合宿を敢行した。課題のスタミナ強化と守備力強化に取り組み、帰国後は人生初の12ラウンドのスパーリングも実施。「自信をつけるため」と自ら志願し13ラウンドのスパーも行うなど、初の12回戦にも不安はない。

 所属ジムの渡辺均会長は「いろいろプランはある」と次戦の内容次第で、プロ4戦目で世界挑戦させる計画も明かす。実現し、王座奪取となれば15年5月に日本男子最速の5戦目で世界王者となった田中恒成(29=畑中)を抜く国内最速記録となる。さらにはデビューから国内最短の1年3カ月で世界王者となった京口の記録更新にも意欲的で「チャンスがあれば狙わせたい。まずは次の試合をしっかりクリアすることが条件」と期待を込める。横山自身は謙遜しながらも「早ければ早い方がいい」と偉業達成へ静かに闘志を燃やす。

 この日は当日の興行を独占無料ライブ配信するABEMAのボクシングYouTubeチャンネルの企画で、元世界2階級制覇王者の畑山隆則氏(49)も公開練習を視察した。「スタミナが切れないと自分に言い聞かせながら、自信を持って戦って!」と12回戦に向けたエールを送られた横山は「KOも意識しながら、12回を戦う想定をして戦いたい」と気合十分。まずは世界挑戦経験のある難敵を下し、偉業達成へ突き進んでいく。

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