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アマ9冠・堤麗斗 国内3人目のA級プロテスト合格「世界への道を応援してくれたら」 元アジア王者を圧倒

[ 2025年3月21日 20:38 ]

プロテストを受験し、合格した堤麗斗
Photo By スポニチ

 アマチュアボクシング21年世界ユース選手権王者でアマ9冠の東洋大出身・堤麗斗(22=志成)が21日、志成ジム主催興行メインイベント前に公開でA級(8回戦以上)プロテストを受験し、合格した。

 同門で元東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者の木村吉光(28)相手に3分×3ラウンドのスパーリングを実施。上下にジャブを散らしながら、強烈な左ストレートを再三ヒットさせるなど1回から全開。テンポを上げた2回は多彩なコンビネーションで圧倒し、ガードの上からでも強烈なパンチを浴びせた。左ストレートや左アッパーで相手の顔面をはね上げるなど、スパーリングながら元アジア王者を圧倒する内容だった。

 12年ロンドン五輪金メダリストの元WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太、21年世界選手権金メダリストで先日プロデビューを果たした坪井智也(帝拳)に続く史上3人目のA級テストを受験し、公開スパー後に合格を伝えられた堤麗は「まずはプロとしての資格を得られてほっとしている。ここからが本当のスタート。世界チャンピオンになるのは通過点。その先を見ていきたいので、日本だけでなく世界にアピールする試合をしていきたい」と決意を新たにした。

 フェザー級を主戦場とする予定で、前東洋太平洋同級王者の兄・駿斗(25)と兄弟世界王者を目指す。複数階級制覇や王座統一、さらには将来の「パウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じた最強ランキング)」1位を見据え、サウジアラビア国営のボクシングイベント「リヤド・シーズン」を主催する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官から早くも興味を示される超大型新人だ。

 5月ごろに想定されるA級デビュー戦では、アジアランカークラスと対戦する予定。堤麗は「まだ自分は何もできていないが、まずはデビュー戦にいい内容で勝って次につなげていきたい。一緒に世界への道を応援してくれたらうれしい」とファンに呼びかけ、高みを見据えた。

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