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A級プロテスト合格の堤麗斗にスパー相手脱帽「あのお方はやばい…」 ボディーで3度骨折させられた過去も

[ 2025年3月21日 22:19 ]

プロテストを受験した堤麗斗(右)。左はスパーリングの相手を務めた木村
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 アマチュアボクシング21年世界ユース選手権優勝を含む、アマ9冠の東洋大出身・堤麗斗(22=志成)が21日、志成ジム主催興行内で、12年ロンドン五輪金メダリストの元WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太、21年世界選手権金メダリストで先日プロデビューを果たした坪井智也(帝拳)に続く史上3人目のA級テストを受験し、合格した。公開スパー後に即合格を伝えられ、プロのスタートラインに立った堤麗は「思ったより緊張はしなかった。雰囲気を味わえたし、まずはプロとしての資格を得られてほっとしている」と笑みを浮かべた。

 公開スパーリングは圧巻の内容だった。同門で元東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者の木村吉光(28)相手に3分×3ラウンドを実施。上下にジャブを散らしながら、強烈な左ストレートを再三ヒットさせるなど1回から全開。テンポを上げた2回は多彩なコンビネーションで圧倒し、ガードの上からでも強烈なパンチを浴びせた。ロープ際では左ストレートや左アッパーで相手の顔面を何度もはね上げるなど、スパーリングながら元アジア王者を圧倒する内容だった。

 相手を務めた木村も堤麗の仕上がりに脱帽しきりだった。拳や足首の負傷の影響で、約3カ月ぶりのスパーリングだったことを明かしながら「僕が100%の状態でどんなに準備万端でも今日のような展開になっていた。すでに日本のレベルではない。世界ランカーレベル」と“完敗”を認めた。

 プロ入り前にも手合わせした経験があり、対峙(たいじ)した昨年8月と比べて「体もプロ仕様になって、力強さもかなり増している」とパワーアップを実感。過去には左ボディーを浴びて右あばら骨を2回、胸骨を1回骨折させられたことを明かし「あのお方はやばい…パンチ力はピカイチ。(プロで)倒すボクシングができると思う」と年下の怪物ルーキーに戦々恐々だった。

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