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ロンドン五輪銅・清水聡 初世界戦へ「イメージは何パターンかある。自信はあります」 25日VSラミレス

[ 2023年7月17日 16:03 ]

<清水聡公開練習>公開練習を行った清水。左は大橋会長、右は松本トレーナー(撮影・島崎忠彦)
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 12年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストで、元東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・フェザー級王者の清水聡(37=大橋)が17日、横浜市内のジムで練習を公開。37歳で初挑戦となるWBO世界フェザー級王者のロベイシ・ラミレス(29=キューバ)との世界戦へ静かに闘志を燃やした。

 シャドーボクシングを約2分間披露した清水は「体調も良く、ケガなく順調に仕上がってきた。残り一週間まだあるので、自分なりにできることをやって試合に備えたい」と状態の良さをアピール。初の世界挑戦にも「いつもの試合前と変わらない。オリンピックの時も、プロのデビュー戦の時も毎回全力で試合に臨んでいる」と平常心を強調した。

 相手のラミレスは五輪で12年ロンドン、16年リオの2大会連続金メダルとフライ級とバンタム級での2階級制覇を達成。プロ転向後も12連勝中の難敵に対し「どんな選手にも弱点はある。完璧な選手はいない」と清水。

 この試合に向けて帝拳ジムの藤田健児、中野幹士、矢代博斗の3選手と約50ラウンド手を合わせてきた。いずれもアマチュア実績豊富で、プロでは無敗を誇るスピードあるサウスポー選手。“仮想ラミレス”として対策を練ってきた清水は「イメージは何パターンかある。自信はあります」と“五輪メダリスト対決”を制する自信をのぞかせた。担当する松本好二トレーナーも「おでこに当たっても頭蓋骨にヒビでも入るんじゃないかというパンチを出す。一発で良いから(それを)出してほしい」と青写真を描く。

 37歳の清水にとってはプロ13戦目での世界初挑戦。勝てば長谷川穂積の35歳9カ月を上回り、世界王座奪取の日本人男子最年長記録を更新する注目の一戦となる。メインでは、前4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)がWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者のスティーブン・フルトン(29=米国)に挑戦。会見に同席した大橋秀行会長は「井上で注目されるリングだが、(清水戦は)それ以上の凄さが出る試合になるのではないか。ボクシングの中でも最高峰の戦いになる。試合が楽しみ」と期待を寄せた。

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2023年7月17日のニュース