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井上尚弥 ドネアに意表突かれるも1回にダウンを奪ってセコンドに伝えた事とは?「冷静にさせるために…」

[ 2022年6月7日 22:12 ]

1R、ドネア(左)に右ストレートを見舞う井上(撮影・島崎忠彦)
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 プロボクシングの世界バンタム級3団体王座統一戦は7日、さいたまスーパーアリーナで行われ、WBAスーパー&IBF同級王者の井上尚弥(29=大橋)がWBC同級王者ノニト・ドネア(39=フィリピン)に2回1分24秒TKO勝ちし、日本人初の3団体統一王者となった。19年11月以来2年7カ月ぶりの再戦で返り討ちにし、WBA王座7度目、IBF王座5度目の防衛にも成功。WBO同級王者ポール・バトラー(30=英国)との4団体王座統一戦へ前進した。

 試合後にライブ配信された「Amazon プライム・ビデオ」のブースで井上は「凄いプレッシャーもあったし夢みたいです」と開口一番。ドネアは前に出てくるのは予想していたが開始早々の左フックは意表を突かれた。「ガードの隙間を割ってきたのでこれは立て直さないとまずいと思って出たんですけどそれが上手く当てはまったなと思いました」と話した。

 1回開始1分ぐらいの相手の動きを見てドネアの調子はいいと感じたという。「ドネアは当日の計量であまり体重を戻してなかったのでスピード勝負にきているのかなと思いましたけどかなり良い仕上がりだなと感じました」と話した。1回終了間際に右ストレートでダウンを奪い、ラウンド間にセコンドへ「2Rはいかないよ」と伝えていた事を明かした。「自分の性格上、出てしまうと思ったので自分を冷静にさせるためにもセコンドには“いかないよ”と言ってましたね」と語り、2回の最初は様子を見て戦おうと思ったがドネアの足がフラついた時点で前に出ると決断したようだ。

 キーになったパンチについて番組MCのくりぃむしちゅーの上田晋也から質問されると「1Rにあのタイミングでダウンを奪えるパンチを出せたのが一番のポイントかなと思います」と振り返った。

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