「死に物狂いで練習してきた」佐藤駿、6位で五輪出場3枠確保に貢献「この試合で一皮むけたかな」

[ 2025年3月30日 11:44 ]

フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2025年3月30日    米マサチューセッツ州ボストン・TDガーデン )

世界選手権男子フリーで演技する佐藤駿 (AP Photo/Charles Krupa)
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 男子フリーが行われ、SP5位で初出場の佐藤駿(エームサービス・明大)は179・30点をマークし、合計270・56点で6位となった。

 冒頭で4回転ルッツを成功。続く4回転フリップはエッジエラーとなり、4回転トーループも乱れたが、それ以外は大きなミスなくフィニッシュ。演技を終えると、ガッツポーズを連発して歓喜を表現した。

 「ホッとしている。本当にこの1カ月、死に物狂いで練習してきたので、報われて良かった。全日本の失敗、悔しい思いを晴らせる演技になったんじゃないかと思う」

 今大会は来年のミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート出場枠が懸かっており、各国・地域の上位2人の順位合計が「13」以内なら、前回と同様の3枠を確保できる状況だった。3位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)との順位合計が「9」となり、最大枠ゲットに貢献した。

 「枠のことだけを考えて1カ月間やってきて、最大枠を確保できてうれしいし、来季に向けて自分にとってもプラスになる試合だった。この試合で一皮むけたなとは思っていて、本当に緊張して恐怖を感じていたが、その状態の中でも良い演技ができた。成長したなと感じる部分もあるし、まずこの舞台に出場できたことをうれしく思っている」

 屈辱を味わった全日本選手権、地力を示した世界選手権。多くの経験を経て、勝負の五輪シーズンに臨む。

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