【スキー】ノルディック複合・渡部暁斗 世界選手権ラストレースは21位 山本涼太が日本勢最高8位

[ 2025年3月8日 23:00 ]

ノルディックスキー世界選手権 第10日 ( 2025年3月8日    ノルウェー・トロンヘイム )

渡部暁斗
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 ノルディック複合の今大会最終種目、男子個人ラージヒル(前半飛躍ヒルサイズ=HS138メートル、後半距離10キロ)が行われ、来季での引退を表明している冬季五輪3大会連続メダリストの渡部暁斗(36=北野建設)は21位で世界選手権の競技を終えた。

 風がほとんどない状態での前半飛躍は117.5メートルにとどまり、28位と出遅れ。後半距離で追い上げたものの、上位との差は大きかった。前半飛躍で134メートルを飛び2位につけた山本涼太(27=長野日野自動車)が日本勢最高の8位に入り、谷地宙(24=JAL)は25位、畔上祥吾(23=岐阜日野自動車)は31位。今季限りで引退するヤールマグヌス・リーベル(27=ノルウェー)が2連覇を飾った。

 渡部暁は14年ソチ五輪と18年平昌五輪で個人ノーマルヒル銅、22年北京五輪では同ラージヒルで銀メダルを獲得。世界選手権は07年札幌大会から10大会連続で出場し、09年リベレツ(チェコ)大会団体の金など計5個のメダルを獲得してきた。23年のプラニツァ(スロベニア)大会で4大会ぶりにメダルを逃し、26年ミラノ・コルティナ冬季五輪のシーズンで現役を退く意向を表明。今回が最後の世界選手権出場となっていた。

 国際スキー連盟(FIS)公式サイトのインタビューで、渡部暁は「毎日新しい経験があり、今でも楽しんでいる」と現役のモチベーションを強調。「複合はジャンプのレベルがこれまで以上に上がっている。自分の技術はかなり古く、スキー、ビンディング、スーツなど全てがどんどん新しくなっているので、技術も合わせて向上させないといけない」と現状を分析した。その上で「今はチーム3番目の選手なので代表に入れるかも厳しいが、ベストを尽くして、最後のシーズンがどうなるか楽しみにしたい」とミラノ・コルティナ冬季五輪への意欲を明かしていた。

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