クミコ メモリヤルイヤーにベストアルバムリリース 「INORI~祈り~」15年ぶり新録も

[ 2025年4月17日 12:00 ]

ベストアルバム「シャンソンティックな歌たち」を6月25日にリリースするクミコ
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 シャンソン歌手のクミコが、ベストアルバム「シャンソンティックな歌たち」を6月25日にリリースすることが決定した。

 2025年は、作詞家・松本隆プロデュースアルバム「AURA」で“クミコ”として再デビューしてから25周年となり、自身も古希を迎えるメモリアルイヤー。クミコが70年の人生を振り返り、歌手人生で出会ったシャンソンや松本隆、湯川れい子ら作詞家と生み出したオリジナル作品の中から楽曲を選出し、珠玉の13曲を収録したベストアルバムとなっている。

 アルバムでは5曲が新たに収録されるが、NHK紅白歌合戦に初出場した際に歌唱し話題となったクミコの代表曲「INORI~祈り~」は15年ぶりの新録となる。この曲は、広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデル佐々木禎子さんの生涯をつった歌で、甥である佐々木祐滋氏が楽曲制作をした。当時クミコは、被爆者や広島に縁がないことでこの歌を歌うことをためらったが、被爆2世である祐滋氏がクミコに、僕たちが抱えている生きる不安や平和への想いを歌で伝えてほしいという願いを託され、自分が歌うことで悲劇を伝えていけるならばと「INORI~祈り~」と向き合う決心をした経緯がある。そして2025年は戦後80年となるが、今でもウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ紛争など争いが続いている世界を憂い、平和への想いとともに「INORI~祈り~」を再びレコーディングし発売することを決心した。

 他に松本隆が作詞した薬師丸ひろ子の名曲「Woman“Wの悲劇”より」のカバー、阿川佐和子が作詞し、クミコとのデュエットも披露している「無口なお月さま」、シャンソンの名曲「人生は美しい」などが新録音で収録される。

 クミコは「私の歌い手人生は、多くの“出逢い”によって支えられてきました」などと振り返っており、そうした思いがこもった作品になりそうだ。

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