米ダルトンがフジHD取締役に提案のSBI北尾氏とは 親戚は中田カウス “ネット金融の革命児”

[ 2025年4月16日 16:18 ]

フジテレビ社屋
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 フジテレビの問題を巡ってフジ・メディア・ホールディングス(HD)の大株主の米投資会社ダルトン・インベストメンツが16日、経営陣の刷新を求めて6月下旬のフジHDの定時株主総会で金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏を取締役候補に提案することを発表した。北尾氏は17日に会見する方向で準備している。

 中居正広氏(52)の性暴力から始まった今回の騒動。フジは先月、役員体制を刷新したことを報告し、同月末には第三者委員会の調査結果を伝えた。ただダルトンはフジの清水賢治社長ら旧体制から引き続き5人の取締役が留任していることを強く批判し、さらなる経営陣の刷新が必要だと訴えている。

 そこで新たな取締役として提案するのが北尾氏。北尾氏は1951年生まれ、兵庫県出身。実家は船場の商人。74年に慶大経済学部卒業後、野村証券に入社した。新入社員の多くが営業から始まる中、総合企画室配属のエリートコース。在籍中は英ケンブリッジ大学経済学部へも留学し、78年卒業。95年、孫正義氏に誘われソフトバンクへ。99年ソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)社長兼CEOとなった。インターネットを軸にした独自の金融サービスを展開し、“ネット金融の革命児”とも呼ばれる。

 05年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際に、北尾氏は「ホワイトナイト(友好的投資家)」としてフジ側に協力。ニッポン放送が保有するフジ株を借り受け、ライブドアの影響力がフジに及ぶのを阻止した。しかし、フジの一連の騒動を受けて、第三者委の調査結果について「あの時ホワイトナイトをやるべきではなかった」と厳しい見解を示している。当時敵対関係にあった堀江氏とは既に“和解”している。

 そんな北尾氏は吉本興業の重鎮と親戚関係にある。北尾氏のいとこが漫才師の中田カウスの妻にあたる。カウスはお笑いコンビ「中田カウス・ボタン」のボケ担当。元祖アイドル漫才師として人気を集めた。2014年には、よしもと漫才劇場オープンと同時に発足した上方漫才協会の会長に就任。所属の吉本興業と上方漫才協会大賞を主催するなど、大阪を拠点にお笑い文化継承と若手漫才師のサポートに尽力している。

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