内野聖陽「ドSな北斎になった」 映画「八犬伝」で葛飾北斎役 天才の努力痛感し襟を正す

[ 2024年10月25日 05:15 ]

映画「八犬伝」の1場面(写真左から)内野聖陽、役所広司 (C)2024「八犬伝」FILM PARTNERS.
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 俳優の内野聖陽(56)がきょう25日公開の映画「八犬伝」(監督曽利文彦)で、江戸を代表する浮世絵師・葛飾北斎を演じている。

 役を務める前は、膨大な資料に目を通し、人物への理解を深めることが常。その徹底ぶりは、自らを“画狂老人卍”と名乗るほど絵のことしか考えられなかった北斎の横顔と重なる。「北斎が吸収したものを肌で感じたい」。訪れた千葉の寺では、新千円札の図案に採用された「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」で描いた波の躍動感につながる彫刻を目の当たりに。「天才もいろんな努力をしている。俳優も同じだと痛感した」と襟を正した。

 映画は、文豪・滝沢馬琴(役所広司)が北斎の下絵に影響され長編作「南総里見八犬伝」を完成させた28年間の実話と、八犬士が戦う虚の世界が交互に展開される。「馬琴の脳みそを開く、ちょっとドSな北斎になった」とニヤリ。キャリアは30年以上になるが「本番前は毎回、冷や汗をかく思い。どれだけ役に身を置けるかが勝負。泣きたくなることもあるけど、守りに入らず闘えよ」と自らを律し続けている。 (西村 綾乃)

《演じた滝沢馬琴のように…/役所広司役者業やり遂げる》 「八犬伝」の先行上映会が24日、都内で開かれ、主演俳優の役所広司(68)が出席した。演じた滝沢馬琴が、28年をかけて長編小説を完成させたように、時間をかけても達成したいことを問われると「子供の頃から何かやり遂げたことがなくて」と苦笑い。45年以上続ける役者業について「限りがあるんでしょうけど、最後セリフが覚えられなくなるまで頑張ってみたい」と生涯現役を宣言した。

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