藤井聡太竜王、1時間43分長考封じ手 伊藤七段に的を絞らせず2日目へ 竜王戦第3局

[ 2023年10月26日 04:45 ]

竜王戦第3局の封じ手を立会人の森内俊之九段(右)に手渡す藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太竜王(21)=王将、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第36期竜王戦7番勝負第3局は25日、北九州市の旧安川邸で1日目が始まり、戦型は先手伊藤の相掛かりになった。44手目、藤井の封じ手は1時間43分の長考。大盤解説会に登場した都成竜馬七段(33)はその理由について「候補が4択くらいある。ここで次の手を見せない方がいいと判断したのでは?」と推測。きょう26日午前9時の封じ手開封まで伊藤に的を絞らせない意図を指摘した。

 加えて「お互いに最強の手で応じ合っている。普通どこかでひるみます」と総括。伊藤の飛車銀が自陣左辺へ押し迫った40手目、悠然と逆サイドの右桂を跳ねた藤井の判断などに感嘆した。ここまで藤井の2勝0敗。藤井が勝てば3連覇へ王手、伊藤ならタイトル戦初勝利となる。

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2023年10月26日のニュース