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これは4ドア版ポルシェ「911」なのか!? 謎の「カイエンクーペ」ローダウン仕様がニュルブルクリンクを激走!

[ 2025年4月7日 12:00 ]

これまでスウェーデン北部でテストを行っていたカイエンクーペEVが、始めてサーキットデビューしたわけだが、何かが違う。よく見ると車高が僅かにローダウンされており、その姿はクロスオーバーSUVというより「4ドア版911」と言えるほどスポーティだ。

ポルシェ カイエンクーペ EV  量産型プロトタイプ スパイショット

新世代カイエンで変わらないのは、ラインナップが標準SUVとカイエンクーペに分割されることだが、このテスト車両は新たにスペシャルグレードが設定される可能性を示唆しているかも知れない。

ポルシェ カイエンクーペ EV  量産型プロトタイプ スパイショット

第4世代EVではガソリンエンジン車は設定されず、EVのみになる。量産型ではフォルクスワーゲングループの「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE)アーキテクチャを採用する。このプラットフォームは、電気自動車マカンのほか、アウディのQ6 e-Tron、そして近日発売予定のA6 e-Tronの基盤となるものでもある。

ポルシェ カイエンクーペ EV  量産型プロトタイプ スパイショット

ポルシェによれば、PPEプラットフォームは新型カイエンEVのために「さらに全面的に開発」される予定だという。急速充電用の800Vアーキテクチャはそのまま残るが、アップグレードにより、現在このプラットフォームで発売されている車よりもバッテリー容量や性能が向上する可能性がある。

ポルシェ カイエンクーペ EV  量産型プロトタイプ スパイショット

マカンEVの場合、プラットフォームには100kWh(使用可能95kWh)のバッテリーパックと、各車軸を駆動するモーターが搭載されている。それにより、ベースモデルで最高出力360ps、最大トルク563Nmを発揮。最強ターボでは639psと1130Nmのトルクを発生する。
カイエンクーペEVでもマカンと同様に、ベースモデルとターボモデルをラインアップ。ターボモデルでは4モーターパワートレインを搭載する可能性があり、実現すれば合計出力は1000ps以上を期待できるだけでなく、より高速で正確なトルクベクタリング制御も提供されることになる。

ポルシェ カイエンクーペ EV  量産型プロトタイプ スパイショット

第4世代の完全電気カイエンシリーズは、2025年に発売する予定だが、現在遅れが生じており、2026年以降になる可能性も出てきている。

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2025年4月7日のニュース