【F1】角田裕毅 不完全燃焼の17位「予選で結果を出せなかった自分の責任。今までで一番長く感じた」

[ 2025年5月26日 07:55 ]

F1第8戦モナコGP 決勝 ( 2025年5月25日    モンテカルロ市街地コース=1周3.337キロ×78周 )

決勝を走行するレッドブルの角田裕毅(ロイター)

 12番手から出たレッドブルの角田裕毅は17位に終わり、3戦連続入賞はならなかった。1周目後に早くもタイヤ交換を行い、今年のモナコGPで導入された「ピットイン2回の義務」の1回目を消化。しかし、レーシングブルズとウィリアムズが意図的にペースを落として後方の車をブロックする戦略にはまり、車列から抜け出せないままレースを終えた。

 角田はレース後、F1公式サイトで「全体的にフラストレーションがたまる週末だった。特に今日は何もできなかったが、予選でもっと良い結果を出せなかった自分の責任」とコメントした。前日24日の予選は2回目(Q2)で敗退して4番手の同僚マックス・フェルスタッペン(オランダ)と離れてのスタートとなり、2台で戦略を遂行したレーシングブルズ、ウィリアムズ勢に太刀打ちできなかった。

 「予選であんなに遅れたら、ここでのレースで何かが起きることは期待できないし、自分でその状況をつくってしまった」と反省を口にした角田。片山右京に並ぶ日本人最多記録のF1決勝出走95回目は不完全燃焼に終わり、「渋滞に巻き込まれ、今までで一番長いレースに感じた。モナコではただ座って1人で走っているだけでは楽しくない。人の後ろに張り付いていてはリズムをつくることはできない」と悔しそうに振り返った。

 セーフティーカー出動や赤旗中断に期待をかけ、フェルスタッペンを終盤までピットイン1回だけで走らせたレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「今日は運に任せたが、うまくいかなかった」と話した。角田に関してはフェルスタッペンと逆のアプローチを仕掛けたが、「当初は大きなメリットを得られると思ったのに、各チームの戦略でスローダウンしてしまった。終盤に前が空いて最速ラップを記録したが、もはや遅かった。今日は彼にとって非常に厳しい状況だった」と説明。30日にはスペインGP開幕が控えており、角田は「来週末は全てをまとめて、全体的にもっとうまくやる必要がある」と語った。

 ▽決勝順位
(1)ノリス(マクラーレン)
(2)ルクレール(フェラーリ)
(3)ピアストリ(マクラーレン)
(4)フェルスタッペン(レッドブル)
(5)ハミルトン(フェラーリ)
(6)ハジャー(レーシングブルズ)
(7)オコン(ハース)
(8)ローソン(レーシングブルズ)
(9)アルボン(ウィリアムズ)
(10)サインツ(ウィリアムズ)
(11)ラッセル(メルセデス)
(12)ベアマン(ハース)
(13)コラピント(アルピーヌ)
(14)ボルトレート(キックザウバー)
(15)ストロール(アストンマーチン)
(16)ヒュルケンベルク(キックザウバー)
(17)角田裕毅(レッドブル)
(18)アントネッリ(メルセデス)
リタイア アロンソ(アストンマーチン)
リタイア ガスリー(アルピーヌ)

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