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【ボクシング】筒井ちび太が初回KOで50万円ゲット ヘビー級トーナメントが開幕

[ 2025年5月27日 21:49 ]

フェニックストーナメント・アジアヘビー級チャレンジカップ1回戦 ( 2025年5月27日    東京・後楽園ホール )

ヘビー級トーナメント1回戦でTKO勝ちした筒井ちび太
Photo By スポニチ

 優勝賞金1000万円を懸けたトーナメントが開幕し、1回戦7試合(1試合は棄権による不戦勝)が行われた。アマチュア経験がある筒井ちび太(22=パンチアウト)は、武中秀武(27=大橋)を左フックからの連打で倒し、1回2分25秒、レフェリーストップによるTKOで勝ち、初回KOの賞金50万円を手にした。準々決勝は7月8日に後楽園ホールで行われる。

 「ヨッシャー」「メークマネー」「50万」

 勝利の雄叫びを何度も繰り返して、筒井は喜びをリング上で表現した。「ふだんからうるさいんです。デビュー戦で舞い上がってしまった。すいません」。控室では反省したが「KOを狙ってなかったんで、びっくりです。棚ぼたです」と興奮は抑えきれなかった。

 この試合がデビュー戦だったが、パンチアウトジムでボクシングを始めたのは小3の時。千葉経大付高、日大で計15戦8勝7敗のアマチュア歴がある。日大を2年で中退し「ボクシングは引退した」が、優勝賞金1000万円のトーナメント開催を聞き、「出よう」と即決した。

 リングネームの「ちび太」は、ジム入門当時にクラスで一番、小さかったから。高校時代もバンタム級(アマチュアは56キロ以下)だったが、高校で背が伸び、大学で筋トレをした成果で、1メートル75、90・8キロの現在の体格になった。それでも、ヘビー級では小さく、この日出場した14人では最も体重が軽かった。「だから、ちび太でちょうどいい」と笑った。

 目指すスタイルは、マイク・タイソン。ガードを固めた低い姿勢で前身し、ボディーから上に左フックを返すコンビネーションで、この日もダウンを奪った。「まだまだです」と、目指す1000万円に油断はないが、「ジムのキッズたちに道具を買ってあげたい」という目標が、ちび太の背中を押す。まずは、1勝で50万円を手にした。使い道を問われると「キャバクラでシャンパンですかね」と、リング上で見せた一面をのぞかせた。

 ▽その他の試合
大沼ケン(角海老宝石)94・0キロ《引き分け》フセイン・ロットフロ(天熊丸木)95・1キロ
 ※優勢点により大沼の勝者扱い
松田尚之(ARITOMI)99・5キロ《TKO2回1分3秒》アンドレ竹原ジュニア(M・T)94・0キロ
中野ムーサ(DANGAN)97・4キロ《KO1回2分35秒》ジョーダン・チャールズグリーン(琉球)113・7キロ
ヤン・バクス(八王子中屋)118・8キロ《判定》ロン・ウイルバーン(レイスポーツ)98・2キロ
ファン・ジャーイー(中国)102・2キロ《TKO1回1分35秒》星龍之介(大橋)97・3キロ
マハンハイリー・ヌールタイ(中国)115・4キロ《判定》高山秀峰(スパイダー根本)100・1キロ

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