×

【ボクシング】宇津木秀が5回TKOで統一王座の初防衛! OPBF&WBO―APライト級タイトルマッチ

[ 2025年5月27日 22:13 ]

OPBF&WBO―APライト級タイトルマッチ12回戦   宇津木秀(ワタナベ)《TKO5回1分59秒》アクトレティ・イェルジャン(中国) ( 2025年5月27日    東京・後楽園ホール )

タイトル防衛に成功し、勝ち名乗りを受ける宇津木(右)
Photo By スポニチ

 統一王者・宇津木秀(30=ワタナベ)が、5回に左右のボディーからラッシュし、レフェリーストップによるTKOで王座の防衛に成功した。WBO―AP8位のイェルジャン(26=中国)を、初回から圧倒。右クロス、左右ボディー、左フックなどで攻め込み、一方的な内容で試合を終わらせた。

 快勝といえる内容だったが、宇津木は「50点」と厳しく評価した。試合前から課題はディフェンスと話してきたが「パンチをもらいすぎ。反省しないといけない」と攻め込んだ時に左フックなどをもらったことが、満足できなかった。「打ち終わりに体が残る部分を直す練習をしてきたが、できなかった」と振り返った。

 理由がある。昨年11月に、OPBF王者として、WBO―AP王者の保田克也(大橋)との統一戦に臨んだ。4回にダウンを奪い、ラッシュで攻め込んだが逆にカウンターをもらってダウン。その後は両者合わせて計5度のダウンの応酬となる激闘となり、6回TKOで勝利したものの、防御に課題を残した。攻め込んだ時のディフェンスを練習してきただけに、反省は尽きなかった。

 そんな宇津木が、表情を崩したのは、第1子の長女が3月9日に生まれたことを報告した時だった。「守っていかなきゃいけないと。父親には責任がありますから」。いつかはリングに上げたいという愛娘に「きょうは帰って癒やされます」と、デレデレだった。

 もう一つのモチベーションはもちろん「世界チャンピオンになりたい」という目標だ。同年代でアマ時代からのライバルの三代大訓(30=横浜光)が、6月15日に米ニューヨークで世界前哨戦に臨むことが決まった。「悔しいけど、自分にも(世界戦に向けた)話はくると思う。自分もやりたい」。現在の世界ランクはWBC12位、WBO13位。ワタナベジムの渡辺均会長は「あと2、3戦して世界ランクを上げてから」と世界挑戦のプランを話した。

続きを表示

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

2025年5月27日のニュース