×

王者アンジェロ・レオ 判定勝ちした挑戦者・亀田和毅称える「強かった…思っていた以上にいい選手だった」

[ 2025年5月24日 18:35 ]

プロボクシングIBF世界フェザー級タイトルマッチ   王者 アンジェロ・レオ(米国)<12回戦>同級1位 亀田和毅(TMK) ( 2025年5月24日    インテックス大阪 )

<アンジェロ・レオ×亀田和毅>レオを攻める亀田和(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 亀田3兄弟の三男・和毅(33=TMK)がIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(30=米国)に判定で敗れ、日本人8人目の3階級制覇を逃した。元WBO世界バンタム級、元WBC世界スーパーバンタム級王者の亀田和は19年7月以来5年10カ月ぶりの世界戦だったが、世界王座返り咲きはならなかった。

 「ホーム」大阪の観客席が静まりかえった。王者・レオの牙城を崩すまではいかなかった。今大会をプロデュースする兄・興毅に続く、3階級制覇の夢はついえた。

 スピード勝負で勝りたい和毅に対しレオは反応良く、ジャブの差し合いでストレートからボディーまでしっかり入れてきた。和毅も4回から打ち合いを仕掛け、5回にはカウンターの左ストレート、ボディーをヒットさせて流れを変えた。6回にはガードの上からフックを叩きつけるなど逆にプレスをかけ、自身も被弾しながら9回には強烈な左ボディー。最後まで激しく打ち合い、勝利への執念を見せたが、軍配は王者に上がった。

 戦前は圧倒的不利が叫ばれていた。中継するABEMAの勝敗予想投票では、王者の勝利を予想したのが68・9%に対し、和毅は31・1%。ただ、挑戦者は無関心を決め込み、眼前の一戦に集中していた。

 試合後、王者レオはリング上で「今日はいい試合ができた。和毅選手は強かった。試合が終わった瞬間、勝ったと思った。(和毅は)思った以上にいい選手だった」と挑戦者を称えた。

続きを表示

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

2025年5月24日のニュース