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中谷潤人 尚弥とのドーム決戦に気合も「成長しなければ…」6月想定の次戦へサウスポーとのスパー開始

[ 2025年4月7日 18:57 ]

<中谷・合宿公開>コース上でマスボクシングを行う中谷(左)  (撮影・村上 大輔)
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 ボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)が7日、相模原市内のゴルフ場で走り込み合宿を公開した。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)との東京ドーム決戦が来春にも“内定”する中、6月ごろに想定する次戦へ本格的に始動した。

 自然と表情が引き締まった。中谷はこの日、午前中に約10キロを走り込み、午後は起伏の激しいゴルフ場コースでのダッシュを繰り返してから、サーキットトレーニングやミット打ち、マスボクシングで大粒の汗を流した。10日まで3泊4日の合宿で徹底的に下半身をいじめ抜き、自己最長の80キロを走破する予定で「次戦に向けてしっかりスイッチを入れたい。しんどいことは待っているが、それを乗り越えないといい景色は見えない。その状況を楽しみながら、思う存分成長したい」と意気込んだ。

 先月31日の年間表彰式。井上から「1年後の東京ドームで日本ボクシングを盛り上げよう!」と電撃対戦オファーを受けた。「もちろん気合が入った。周囲からの期待も大きく感じられた」と笑顔で振り返りながらも「井上選手との戦いは本当に大きいファイトだがそこを見過ぎるのではなく、一戦一戦今の自分と向き合って成長しなければいけない」と自らに言い聞かせた。

 IBF世界バンタム級王者・西田凌佑(28=六島)との団体内統一戦も浮上する次戦の詳細は未定ながら、6月ごろに想定する。今月4日には日本同級6位でサウスポーの金城隼平(24=RE:BOOT)と4ラウンドのスパーリングを消化したことも報告した。

 来春の井上とのドーム決戦に向けて転級時期についても改めて言及。「バンタム級では長くはない。フィジカル的な部分でも、僕の気持ち次第ですぐ上げちゃうかもしれない」と次戦後の転級を示唆しながら「皆さんの期待を上回っていけるように作り上げたい。次戦が最後になるか分からないが、ベストを尽くしたい」と誓った。

 今月中旬からは恒例の米ロサンゼルス合宿を約1カ月実施予定。4日(日本時間5日)にT―モバイル・アリーナで行われる井上―カルデナス戦は「合宿中でもあるので、今のところ予定はない。見られたらいい」と自身が成長することを第一に考える。

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