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東洋太平洋王者・波田大和 5連続KOでV1成功 今後の“野望”については「大きいことは言えない…」

[ 2025年4月5日 21:52 ]

プロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦   波田大和《TKO5回22秒》渡辺卓也 ( 2025年4月5日    東京・後楽園ホール )

5回TKO勝ちした波田
Photo By スポニチ

 東洋太平洋スーパーフェザー級王者・波田大和(28=帝拳)が挑戦者で同級3位の渡辺卓也(36=DANGAN)を5回TKOで下し初防衛に成功した。戦績は波田が19戦17勝(16KO)2敗、渡辺が57戦41勝(21KO)14敗2分け。

 波田は初回、開始ゴングと同時に強烈な左ストレートをヒット。「渡辺選手が優しい性格だということは知っていた。(私情を)持ち込んだらいけないと思い、思い切り打った」と過去にスパー経験のある挑戦者にいきなり強打を見舞うなどエンジン全開。2回には左ストレートでダウンを奪取した。

 終始、圧倒し、5回にはコーナーでパンチをまとめレフェリーストップに持ち込んだが、仕留めきれず。見かねたカルロス・リナレス・トレーナーからは「何で(決めに)行かないんだ!」と叱責(しっせき)を受けた。「自分でも分かっていたが、カウンターを合わせようとする渡辺選手の雰囲気が怖かった。決めにいく練習をしないといけない」と初防衛を果たすも試合後は反省の弁が口をついた。

 大相撲元小結・旭道山のおいで、父・木村寿之介さんも三役行司を務める相撲一家。巡業のため会場に来られなかった父からは試合前に電話で「やってきたことをやるだけだからな!」と言葉を贈られたことを明かし、不在の父にささげる白星となった。世界ランキングではWBA9位にランクインする強打者は「ランキングも上がったし、父さんや母さんも喜ばせたい思いもある」と今後に言及したが「やっぱり大きいことは言えません…」とトーンダウン。今後も一戦必勝でベルトを死守することに全力を注ぐ。

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