【卓球】戸上・篠塚組 世界選手権男子ダブルスで日本勢64年ぶり金メダル フルゲームの激闘制す

[ 2025年5月26日 04:45 ]

男子ダブルスで64年ぶりの金メダルを獲得した篠塚(左)と戸上(AP)
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 男子ダブルス決勝で第2シードの篠塚大登(21=愛知工大)、戸上隼輔(23=井村屋グループ)組が第6シードの林昀儒(リン・インジュ)、高承叡(コウ・ショウエイ)組(台湾)を3―2で破り、初優勝した。同種目で日本勢が金メダルを手にするのは、61年大会の星野展弥、木村興治組以来となる64年ぶり。今大会の日本は金1、銀1、銅2の計4のメダルを獲得した。

 戸上が派手なガッツポーズで喜べば、篠塚も感慨に浸った。フルゲームまでもつれ込んだ激闘を制し「本当にうれしい。1ゲーム目は足を引っ張ってしまったが、隣には熱く燃えている篠塚大登がいた」と戸上。篠塚は「2人で金メダルを獲ろうと宣言してきたが、本当にできるとは思っていなかった。信じられない」と歓喜した。1960年代に卓球王国だった日本が、最もタイトルから遠ざかっていた男子ダブルスでの偉業だった。

 ともにパリ五輪代表で、23歳の戸上と21歳の篠塚が組む「とがしの」ペアは第1ゲームを6―11で落とし、篠塚と接触した戸上が右手首あたりを痛めるアクシデントが発生した。ただ、動じることはない。第2ゲームを11―5で圧倒すると、第4ゲームと第5ゲームも奪取。今大会、中国ペアや世界ランキング1位のフランスペアを破るなど勢いに乗る台湾ペアを退けた。

 パリ五輪男子団体のフランスとの3位決定戦では2人は第1試合のダブルスで敗れ、メダルに届かなかった。初の五輪で味わった悔しさを糧に、今大会へ向けて力を蓄えてきた。28年ロス五輪では男女のダブルスが復活する。3年後の大舞台に向けても大きな弾みをつけた。

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