【卓球】吉村真晴・大藤沙月組は銀メダル 吉村「勝てる試合だった」パリ五輪金・中国ペアに惜敗

[ 2025年5月24日 22:45 ]

卓球・世界選手権 ( 2025年5月24日    カタール・ドーハ )

混合ダブルス決勝でプレーする吉村真晴(奥)、大藤沙月組
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 混合ダブルス決勝が行われ、世界ランキング21位の吉村真晴(31=SCOグループ)、大藤沙月(21=ミキハウス)組がパリ五輪金で大会2連覇中の王楚欽、孫穎莎組(中国)に1-3で敗れ、銀メダルを獲得した。

 快進撃を続けてきた“大吉ペア”は銀メダルが決まると、天を仰いだ。世界最強ペアを苦しめたものの、あと一歩届かなかった。試合直後は悔しさを隠せなかったが、表彰台では晴れやかな笑みを浮かべた。

 第1ゲームは4-4から6連続失点で引き離され、7-11と先取された。第2ゲームはチャンスボールを吉村が仕留めるなど、競り合う展開。しかし、7-7から3連続失点とリードを許し、8-11で落とした。

 第3ゲームは大藤のチキータや吉村のフェイントを入れたレシーブなどで攻め、相手のミスを誘った。7-7からも強気の姿勢を崩さず4連続得点で11-7で1ゲームを取った。第4ゲームは序盤でリードを奪ったものの、8-5から6連続失点で力負け。1-3で金メダルを逃した。

 準々決勝で世界ランキング1位で第1シードの林詩棟、カイ曼組(中国)を3―1で下し、準決勝は同3位の黄鎮廷、杜凱カン組(香港)を3―1で破った。過去にこの種目で石川佳純と組んで金1、銀2のメダルを獲得した吉村も「30歳を越えてメダルを取れるとは」と驚きを隠さなかったが、その強さと勢いを結果で示してきた。

 2人の姓の頭文字を取り、愛称は「大吉ペア」。元日のおみくじで大吉を引いたという吉村は「大藤さんにも引っ張ってもらいながら、自分が大藤さんの良いところを引き出していきたい」と話してきた。昨年10月のアジア選手権で初めてペアを結成。10歳差の2人だが、今大会で連携を深め、息の合ったプレーで難敵を退けてきた。

 ▼吉村 勝てる試合だったなというのが率直な思い。自分が引っ張るべきなんですけど、ミスが多くて、大藤さんに迷惑をかけてしまったなと。勝てる試合だと感じているので、すごい後悔のある試合でした

 ▼大藤 まずはここまで決勝まで引っ張ってくれた(吉村)真晴さんに感謝したいのと、すごくチャンスある試合だったので、とても悔しいです

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