複合・渡部暁斗が唱える「プラマイ・ゼロ理論」とは?6大会連続の五輪も「メダルは獲れると思う」

[ 2025年4月21日 14:58 ]

シンボルアスリート認定式に出席した(左から)北口榛花、渡部暁斗、橋本大輝
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 JOC(日本オリンピック委員会)の2025~28年「TEAM JAPAN シンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート」認定式が21日、都内で行われ、15~21、22~24年から継続してシンボルアスリートに認定されたノルディックスキー複合男子の渡部暁斗(北野建設)が出席。独自の「プラス・マイナス・ゼロ理論」を披露し、集大成と位置付ける来年のミラノ・コルティナ五輪でのメダル獲得を宣言した。

 五輪は06年トリノ大会から5大会連続出場し、長きにわたって第一線で活躍。継続認定に「改めて選出していただきうれしい。どういうアスリートが象徴として理想なのか、時代とともにかなり変わっていると思う。何がシンボルか自分でも考えて活動したい」と話した渡部暁が独自理論を披露したのは、トークセッションでネクストシンボルアスリートに新規認定されたフィギュアスケート女子の島田麻央から、ピーキングについての質問を受けた時だった。

 陸上やり投げの北口榛花、柔道男子66キロ級の阿部一二三が同じ質問に対して練習や減量面で島田にアドバイスを送る中、渡部暁は「試合に向けての流れがある。プラス・マイナス・ゼロ理論があり、人生の流れはプラス・マイナス・ゼロになる」と披露。「五輪でいい流れがほしい時に、マイナスを溜めておく」と語り、会場をどよめかせた。

 五輪では14年ソチ、18年平昌で個人ノーマルヒル銀メダル、22年北京で個人ラージヒル銅、団体銅と4つのメダルを獲得している渡部暁。実際に過去3大会では理論を実践してメダルを獲ってきたといい、「(これまで)金メダルは獲れていないが、(ミラノでも)メダルは獲れると思う」と自信たっぷりに語った。

 具体的にはごみ拾いなど、あえて自分がやらなくてもいいことをすることで、運気を自分に呼び込んでいるという渡部暁。6大会連続の五輪、そして集大成の舞台へ「ミラノはおそらく最後の五輪になるだろうと思っている。会場はW杯で初優勝した思い出深い場所。季節外れの桜を咲かせて、自分の競技人生を締めくくりたい」と言葉に力を込めた。

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