なぜ「汗をかかないと不調が起こりやすくなる」のか?専門家に聞いたその理由

[ 2025年3月31日 09:00 ]

最近汗をかいてないなぁ……美容専門家・徳満友美さんに、「汗をかかなくなることによるデメリット」について教えてもらいました。

汗をかかないとどうなるのか?

徳満さん:汗をかかないと、「体温調節ができない」「乾燥肌になる」「むくみやすくなる」といったデメリットが生じる可能性があります。

また、体温調節ができないことで、体が冷えたままになりやすく、風邪などの感染症にかかりやすくなり不調が起こりやすくなります。

反対に、汗をかくメリットは数多くあります。

意外とある! 汗をかくメリット

徳満さん:汗をかくメリットとして、「肌の保湿」「むくみの解消」「細菌や汚れを洗い流す」などのことが挙げられます。

メリット1 肌の保湿

汗と皮脂が混ざり合うと、肌の表面に「皮脂膜」が作られます。皮脂膜は肌の天然のクリームとして、肌の潤いをキープします。

また、汗には、肌表面の細菌や汚れを洗い流す働きがあるため、肌がきれいになると考えられます。

ただし、汗をかいたまま放置すると、雑菌が繁殖してしまいます。洗い流す・拭き取るなどのケアを行いましょう。

メリット2 むくみの解消

汗をかくことで、体の余分な水分が排出されるため、むくみの解消につながります。むくみが解消されることで、スッキリしたフェイスラインや足のラインが目指せるでしょう。

メリット3 細菌や汚れを洗い流す

汗には、肌の細菌や汚れを洗い流す働きがあります。ただし、大量の汗を放置すると臭いの元になってしまう可能性があるので、気を付けましょう。

次:汗をあまりかかない人が試したい、効果的な「汗のかき方」とは

汗をあまりかかない人が試したい、効果的な「汗のかき方」とは

徳満さん:効果的に汗をかくには、「入浴」「運動」「水分」で調整しましょう。

方法1 入浴する

40度前後のお湯に、10分くらい浸かりましょう。

42度以上の熱すぎるお湯は、「交感神経を刺激する」「心臓に負担をかける」「眠りづらくなる」可能性があります。睡眠前の入浴は、38~40度程度のぬるめがおすすめです。

また、入浴前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。体内の水分が少ないと、汗をかきにくくなります。

サウナもおすすめ!

汗をかきたいけれど、運動したくないときは、サウナがおすすめです。熱中症、脱水予防のためにも、水分補給を忘れないでください。

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方法2 運動する

1日20分~30分程度、有酸素運動を行いましょう。じんわりと汗が出て、脂肪燃焼作用も期待できます。

ヨガ、ジョギング、ウォーキングなどがおすすめです。酸素を取り込みながら体を動かすので、代謝をゆっくり上げられるでしょう。

激しい運動は活性酸素を発生させて、「体に負担をかける」「老化を早める」可能性があります。話しながらできる程度の負荷の運動がおすすめです。

方法3 水分を補給する

喉が乾く前に水を飲みましょう。男性は約3L程度、女性は約2L程度を、1日かけて飲むのがおすすめです。

こまめに水を飲むと、汗が出やすくなると言われています。冬場は水分補給を忘れがちですが、きちんと水分補給しましょう。

汗をかきにくい人へのアドバイス

汗をかきにくい人は、体温を上げるようにするとと良いでしょう。香辛料や生姜が入った食事を摂ったり、温かいものを食べるようにしてください。

体がポカポカと温まり、自然と汗をかきやすくなるでしょう。

▼参考
厚生労働省 「健康のために水を飲もう」推進運動

監修者プロフィール

徳満友美

株式会社Luce/健康検定協会。日本エステティシャン協会認定フェイシャルエステティシャン大手エステティックサービスの提供、技術営業指導員を経て、化粧品、健康食品会社にてスタッフ育成、その後美容皮膚科にて運営、企画を行う。株式会社Luceでは健康、医療情報メディカルアカデミーを担う。

<Edit:編集部>

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