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“反日”韓国・李在明大統領が就任 「善隣友好、共同繁栄」も…日韓関係どうなる

[ 2025年6月5日 04:35 ]

ソウルの国会で行われた就任式典後、広場に集まった市民に向けて両手でハートマークを作る韓国の李在明大統領
Photo By 共同

 韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領罷免に伴う大統領選が3日、投開票され、革新系政党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表(60)の当選が4日早朝(日本時間同)確定し、大統領に就任した。3年ぶりに革新政権に交代。任期は5年。李氏はソウルの国会で就任宣誓後に演説し「(保守と革新の)分裂の政治を終わらせる大統領になる」と述べた。

 尹前大統領は親日派として知られたが、李氏はこれまで反日的な言動を繰り返してきた。城南市長時代には、市庁舎前に旧日本軍の従軍慰安婦像を設置。日本が福島第1原発の処理水を太平洋に放出したことに「第二の太平洋戦争を起こした」と反発した。ただ選挙戦では態度を一変させ「日本は重要な協力パートナー」と強調していた。

 この日の記者会見では、日韓関係について「残念ながら歴史問題や独島(島根県・竹島)の領土問題での対立があるが、一方でいろいろな共通の利害関係も持っている」と指摘。経済や安全保障などの協力分野を探ることで「善隣友好、共同繁栄が可能になる」と述べた。外交には「一貫性が重要だ」とし、元徴用工訴訟問題で尹政権が示した解決策を維持する考えも示唆。従軍慰安婦問題を巡る日韓合意を事実上白紙化した同じ革新系の文在寅(ムン・ジェイン)政権との違いを見せた。ただ支持基盤が日本に厳しい立場だけに、両国関係の行方は見通せない。

 北朝鮮に対しては、核戦力や軍事挑発に抑止力で対応しながらも「意思疎通の窓は開き、対話と協力を通じて朝鮮半島の平和を構築する」と、尹政権が取った強硬路線からの転換を表明した。

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