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ブラジル不在の大会は「チンパンジーのいないターザン」…南米連盟会長が不適切表現を謝罪

[ 2025年3月19日 08:45 ]

南米サッカー連盟のドミンゲス会長(AP)
Photo By AP

 南米サッカー連盟(CONMEBOL)のアレハンドロ・ドミンゲス会長が18日、ブラジルのクラブを形容するコメントが不適切だったとして謝罪した。ロイター通信などが報じた。

 パラグアイ人のドミンゲス会長は17日に開かれた南米クラブ選手権「リベルタドーレス杯」の組み合わせ抽選会の際、記者団から「ブラジルのクラブがいないリベルタドーレス杯を想像できるか」と問われ、「チーター(チンパンジーのキャラクター)のいないターザンのようなものだ。不可能だ」とコメントしていた。

 ドミンゲス会長はコメントする直前、南米連盟はあらゆる人種差別的表現に対して実効的な制裁を適用していく方針を示していた。18日に自身のSNSで「謝罪したい。私が使った表現はよく使われるフレーズで、誰かを軽蔑するつもりはなかった。リベルタドーレス杯は加盟10カ国のクラブの参加なしには考えられない。私はより公平で団結した、差別のないサッカーのために努力し続ける決意を改めて表明する」と謝罪した。

 同会長のコメントを受け、パルメイラス(ブラジル)のレイラ・ペレイラ会長は「人種差別に対する強力な制裁措置が欠けている」として、ブラジルのクラブは南米の大会から撤退すべきと述べた。ペレイラ会長は今月開催のU-20大会でパルメイラスの選手が人種差別的行為を受けた件で、セロ・ポルテーニョ(パラグアイ)に罰金5万ドル(約750万円)の処分しか科さなかった同連盟を「不合理」と批判。北中米・カリブ海連盟(CONCACAF)への加盟検討も示唆していた。

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