【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第9話 胸が苦しい…恋の涙、乱れ髪、別れの笑み“瀬川風花”に号泣

[ 2025年3月9日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「べらぼう」大河絵第9話 胸が苦しい…恋の涙、乱れ髪、別れの笑み“瀬川風花”に号泣
Photo By スポニチ

 俳優の横浜流星(28)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜後8・00)の第10話が9日に放送される。花魁姿に息をのみ、きっぷのいい吉原の女の心意気、振る舞いにため息、そして幼なじみに恋する一人の女の表情に胸が締め付けられ…小芝風花演じる瀬川に心奪われた第8、9話だったが…。

 同作は「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。主演を務める横浜流星(28)はNHKドラマ初出演。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。

 先週の第9話は「玉菊燈籠恋の地獄」。蔦重(横浜流星)は瀬川の身請け話を耳にして、初めて瀬川を思う気持ちに気づく。新之助(井之脇海)はうつせみ(小野花梨)と吉原を抜け出す計画を立てるが…という展開だった。

 初回から妖艶でありながら男より男前な花の井(現瀬川)が注目浴び続けてきたが、第8話から百戦錬磨の花魁が一人の男を思う恋心、そして吉原の現実を小芝が好演。多くの視聴者の心を震わせてきた。

 女郎を乱暴に扱う絶倫男、通称「強蔵」との一夜後に髪を乱しゲッソリ傷ついた体でキセルを吸う姿。「行くなよ…。頼むから行かねぇで」「お前があいつのとこに行くのが嫌なんだよ。俺がお前を幸せにしてぇの」と蔦重に身請けを断れと言われ、うれしさに涙する姿。そして、うつせみと新之助の足抜けで怒り乱れる松葉屋のおかみ・いね(水野美紀)が説く吉原の女の“宿命”を受け入れ、再び身請けを受け入れる切なき別れのシーン…。

 「この本、馬鹿らしゅうありんした…馬鹿らしくて面白かったって言ってんだよ!この馬鹿らしい話を、重三がすすめてくれたこと…きっとわっちは一生忘れないよ。とびきりの思い出になったさ」

 本を返す時に一瞬重なり合った手と手。瀬川のはかなき笑顔。編集おじさん2人は、日曜日に2回も見返して、石井さんに詰め寄った。

 「さあ、2週分の瀬川でありんす!おねしゃす!!」。石井さんの気持ちももちろん。だが、どこの表情を描く、あれもこれもほしい、捨てられない、今回だけじゃ描き切れないよ…優柔不断なおじさん2人を相手に石井さんが出した答えは――。

 第10話は「『青楼美人』の見る夢は」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。

続きを表示

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

2025年3月9日のニュース