虐待シーンも描かれた「ライオンの隠れ家」 その「配慮」と「演出」に称賛の嵐「これは凄く大事なこと」

[ 2024年12月3日 16:02 ]

金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」第8話。ライオン(佐藤大空)と母・愛生(尾野真千子)(C)TBS

 俳優の柳楽優弥(34)主演のTBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜後10・00)第8話が、29日に放送された。佐藤大空(たすく、5)演じる「ライオン」と、尾野真千子(43)演じる母・愛生が再会した展開に、視聴者から感動の声が上がった。その中で描かれたライオン一家の過去の描写に、称賛の声が相次いでいる。

 柳楽が演じるのは、坂東龍汰(27)演じる自閉スペクトラム症の弟のために生きる真面目で優しい市役所職員・小森洸人。2人で暮らす兄弟が佐藤大空(たすく、5)演じる謎の男の子「ライオン」と出会い、ある事件に巻き込まれていくオリジナルのサスペンスで、先の読めないオリジナルストーリーと、豪華キャストの演技が光る話題作。

 <以下、ネタバレあり>

 第8話は、警察で橘愛生(尾野真千子)と面会した楓(桜井ユキ)は、洸人(柳楽優弥)からのメッセージを伝え、釈放後どうしたいかを彼女に聞く。釈放当日、愛生は再び柚留木(岡山天音)の力を借りて、息子のライオン(佐藤大空)と洸人、美路人(坂東龍汰)が待つ佐渡島へ向かうことに。佐渡島に到着した愛生を迎えた洸人は、久しぶりの姉とどうやって接していいのかわからず困惑する。しかし愛生はお構いなしに、自分のペースに洸人たちを巻き込む。そしてライオンとの再会を心から喜ぶ。

 その夜、洸人は愛生を呼び止め、最愛の息子・愁人を洸人と美路人に託した思いや祥吾(向井理)のDVのことなどをすべて聞く。洸人もまた長年積もった思いのたけを初めて姉にぶつける――。その頃、記者の天音(尾崎匠海)がたちばな都市建設と亀ヶ谷議員に関する気になる情報を入手していた…という展開。

 ライオンと愛生の再会が感動を呼んだ一方で、橘家の過去も明かされた。夫・祥吾のDVがあったことも明らかに。DVは愛生のみならず、幼いライオンにも及んだ。

 DVの回想シーンでは、祥吾が愛生やライオンに直接手を上げる描写はなく、その前後の様子だけでハッキリと家庭内暴力があったことを伝えた。

 映画やドラマ、ゲームなど、メディアでの暴力シーンや残虐的な描写の扱いについては昨今さまざまな議論が上がっている。そんな中、俳優陣の演技と演出で虐待を描いたこの描写には、「この制作チームが信用出来るなーと思うのは、ライオンに対して、手を上げるシーンは映像として撮らなかったこと。前後のシーンでちゃんと視聴者は分かる。小さな子供に演技でも親から手をあげられるって芝居をしなかったの、私はいいな、と思った」「ハリウッドでは子役への虐待に配慮して怒鳴るシーンとかはアフレコにすると聞いた。ライオンの隠れ家も配慮している雰囲気が伝わる。全体的に優しさがにじみ出るのはそういうとこ」「ライオンが父親に虐待されるシーン このドラマは実際に痛ぶられる所も、痛みに泣き叫ぶ悲痛な声も子役に演じさせなかった ドアの外で“開けて”と懇願する母と、傷を見せるだけで惨さを十分に伝えた 実力派子役が居並ぶ時代とはいえ、こうした配慮、すごく大切だなと思う」と、その配慮に称賛の声が寄せられた。

 衝撃のラストで終わった第8話。大注目の第9話は、6日に放送される。

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