佐藤千矢子氏「ほとぼりがさめるまで岸田さん。総裁選をして新しい顔で即選挙して勝つ」自民党の青写真

[ 2023年12月14日 15:19 ]

 毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏が14日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題について言及した。

 安倍派(清和政策研究会)の裏金問題を巡り、松野博一官房長官が14日午前、自身を含む同派4閣僚の辞表を岸田文雄首相に提出した。事実上の更迭となる。東京地検特捜部は安倍派側の強制捜査に乗り出す方針を固めており、還流を受けたとされる議員への事情聴取を進める。

 交代する4閣僚は松野氏と西村康稔経済産業相、鈴木淳司総務相、宮下一郎農相。党の要職を担う萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長も近く退任する。世耕弘成参院幹事長も交代する見通し。安倍派実力者「5人組」の高木、松野、西村、萩生田、世耕の5氏側はそれぞれ資金還流を受け、高木、松野、世耕3氏のケースは各1000万円を超えていたとされる。

 安倍派の裏金は最近5年間で5億円ほどに上る可能性があり、聴取の対象は同派所属99人のうち数十人規模になる見通し。二階派(志帥会)と岸田派(宏池会)でも政治資金収支報告書への不記載などがあったとされ、特捜部は安倍派と並行して調べるもよう。

 佐藤氏は、今後の自民党について「自民党のピンチで、もう政権交代間際という雰囲気が永田町にはずいぶん流れている。しばらく選挙をやりたくない。だから岸田さんに、こんなヨタヨタでも頑張ってもらって、来年の予算が成立する3月くらいまでは、このまま事件が急拡大、急展開しない限りはやってもらって、そこで代えるかどうかという話」と言い、「自民党は、事件のほとぼりが冷めるのを待ちたいんです。岸田さんを代えるということは、上川さんが出てくるのか、石破さんが出てくるのか分かりませんが、総裁選をやって新しい顔にして即選挙して勝つ。今、選挙をしても勝てないので、もう少し岸田さんにやってもらって、この事件が収まったところで顔、本の表紙を変えて選挙をやりたいと。そんなにうまくいくかなと。野党は今が最大のチャンス」と自身の見解を述べた。

続きを表示

2023年12月14日のニュース